南方戦線
文字通り九死に一生(生きて帰れたのは一割弱)を得たとかで
叔父の居た部隊では敵の攻撃というより
飢えと伝染病でバタバタ死んでいったそうだ。
で、叔父も罹患して他の病人と共に
野外の地べたに毛布一枚でくるまれて寝かされて居たが ...
戦争体験
WW2の都市空襲の話。場所は忘れた。東京だったかな。
空襲後、焼け野原となった町を人が行き交う。
皆疲れ切った様子だ。そんな中、私は向こうから歩いてきた女性に声をかけられた。
「すみません、背中の子供の様子を見てもらえますか?さっきから ...
世にも奇妙な物語/「いじめられる女」
「冬彦さん」以後の放送だったはず。
佐野は、高名な学者の屋敷に書生として住み込むことになった。
屋敷には学者夫妻と娘と家政婦がいる。
しかし、全員が娘を下女のようにこき使い、笑顔も見せない。
たまりかねた佐野が抗議すると、 ...
しあわせのわけまえ(浅川純)
(息子は同い年の子に乱暴ばかりしていて、主人公が泣きながら叱ったところ飛び降り自殺した)
自宅に来た保険勧誘員を見て、夫とこの勧誘員をくっつけ、
自分は離婚「される」側に回ろうと思いつく主人公。
この時点で主人公は ...
習い事
(母親と、当時小2息子と幼稚園児年中の娘)がいて
息子は元Jリーガーをコーチに据えてるぐらいのジュニアユースのメンバー。
母親はそのチーム運営役員(保護者会の会長みたいなポジらしい)
ある日、勤務中に上司とその母親が世間話してる場に遭遇した。8 ...
世にも奇妙な物語/「追っかけ」
主人公は平凡な青年で、同僚のOLと付き合っている。
満員の通勤電車でかわいい女子高生と密着してしまって痴漢冤罪を恐れるが、
当の女子高生は喜んでいる。
帰宅時は、女子高生グループが遠巻きに見て目が合えば嬉しそうに笑う。
数日後、主人公には ...
ママさんサークル
その理由はAの幼少時の体験。
Aの母親はママさんサークルに所属していて、
ちょくちょく一行は子連れで遊びに行ったりしていた。
A母は出産が遅かったので、Aだけが幼稚園児で、
他の子供達は小学2、3年生くらいだった。 ...
下男の習性(丸尾末広)
舞台は戦前。
洋館に暮らす年配の学者と若い妻、小学五年の養子、中年の下男。
養子は紅顔の美少年である。
冒頭で、五年生にもなっておねしょが治らないので妻に尻を叩かれて泣いている。
妻は折檻の続きを下男に任せて立ち去る。
妻と下男 ...
シニカル・ヒステリー・アワー(玖保キリコ)
知ってる人も多いかもしれないが「シニカル・ヒステリー・アワー」。
主人公はナルシストで気が強い小学生の女の子、ツネコちゃん。
ツネコちゃんの幼馴染で常識人のキリコちゃん、気弱で純粋な美少女のののちゃん、
お堅い優等生の学くんなど彼女と彼女のクラス ...
女の島(山田風太郎)
大戦中、一隻の病院船が南洋を漂流する。乗っているのは中年の将校、水兵、
戦闘中に被弾し盲管銃創で息も絶え絶えな若い兵曹、看護婦たち7人と慰安婦が五人の計15人。
看護婦たちは慰安婦を軽蔑しきっており、軍曹の傷のてあてにきれいな布や紙が必要になった際に、
慰安婦 ...