眠れ我が子よ(谷川俊太郎)
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738 名前:720 投稿日:02/07/18 13:15
- 連続ですみませんが、これも思い出したので・・短編小説(SS?)
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ある冬の日、母親が赤ん坊と留守番している家に強盗が入り
強盗は母親だけ柱に縛り付けて金品を奪って出て行く、その後の話。母親は必死で縄を解こうとするが難しく、
猿轡もされており声も出せない。
赤ん坊はハイハイするようになった頃で
現在の状況など知ることもなくあちこち這い回っている。赤ん坊はそのうち座っている母親に近付き、
ひざによじ登って顔を撫で始める。
無邪気に母親の目を突いたりする。
母親はどうすることも出来ない。そのうち飽きたのか赤ん坊は離れて移動する。
母親はホッとするが、
赤ん坊の向かった先は
部屋のまん中で赤く燃えている石油ストーブ。
母親の目の前で赤ん坊はストーブに手を掛けゆらゆら揺らしだす・・
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