偽原始人(井上ひさし)
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446 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/06(火) 17:00:12
- 小学生の頃、学校の図書で借りてきたある児童書の内容が
洒落にならんかった( ´・ω・`)主人公は勉強は出来ないけど元気でユーモアのある小学5年生の男の子とその仲間たち
だけど教育ママや、偏差値一辺倒の教師達から見れば出来損ないと烙印を押されてしまっていて、
この少年達の本当の良さを理解してくれているのは、
新任の優しい若い女性の担任の先生だけだった。少年達はこの先生が大好きだったが、少年の母親達は
「この教師が駄目だから子供の成績が悪い」と寄ってたかって追い詰め、
とうとう思いつめた先生はガス自殺を図って一命は取り留めたものの
重い後遺症が残ってしまった。少年達はそんな母親達への抗議の為に、
同じく無理解な親に反発していた低学年の男の子を誘って一緒に家出する。
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448 名前:446 投稿日:2006/06/06(火) 17:01:57
- 当然、大人達は大騒ぎをするが、秘密基地に隠れていた少年達は
そこで「子供の気持ちの代弁者」を名乗る世捨て人の男性と仲良くなり
信頼した少年は「家出中」であることを打ち明けるところが、その男性は話を聞くと慌てて「誘拐犯にされては堪らない」とばかりに通報。
少年達はあえなく大人達に御用となるが、一緒に家出したはずの低学年の男の子は
大人の誘導に乗って「嫌々連れて行かれた」と証言し、
信じていた全てのものに裏切られた主人公の少年は最後の手段で「何もかも忘れた」重度の精神症の振りをして
大人を脅かすが、その入院中自分達の家出騒動が原因で大切な先生の家に再び母親達が押しかけ、
先生を事件の首謀者扱いして責め立てて、その為に折角少し快方に向かっていた、先生の状態が悪化し
回復不可能なほどの人格崩壊に陥ってしまった事を知り、
「こんな世の中は知らない方がいい・・そうだ本当に何も見ないほうが良いんだ・・
ママが何か言ってるけど、僕は何も聞こえない・・だんだん世界が暗くなって・・
僕は何も感じなくなった・・」で物語は終わり子供心に「こんな終わり方はありなのか??」とショックだったなぁ