ホーム » 小説 » 小説/か行 » 黒い電話機(阿刀田高)

135 名前:本当にあった怖い名無し :2010/04/21(水) 22:40:02
こないだ読んだ小説

主人公はそれなりに裕福な老後を送っている老婆。老婆は電話が嫌いだった。
電話が嫌いになった理由は、過去に仕事のミスで折檻を受けた原因が電話だったからと、
大事な家族の訃報がいつも必ず電話で伝えられたからで、
老婆にとって電話というのはいわば一種のトラウマ的に不吉で恐ろしい存在だった。
そんな老婆が、友人の勧めで電話を引くことになった。最初は渋っていたものの、
実際に使い始めると友人達との電話が楽しみになり、電話に対する恐怖も徐々に薄らいでいった。

ある日、遠い親戚(※うろ覚え。違うかも)にあたる若い女が老婆を訪ねてきた。
女は派手な見た目や職業(確か水商売)で一件敬遠されがちだが老婆にとても懐いていた。
老婆は女にもたびたび電話をかけるようになり、女も老婆の電話にいつも楽しそうに付き合った。
そうした交流により、老婆もまた女のことを元々以上に大事に思うようになっていった。
ある日、老婆は女に「私が死んだら財産をあなたに譲りたい」と打ち明けた。
女は驚いて、自分はそんなつもりで老婆と接しているわけではないし、
むしろ家族同然に思っているだけだから財産なんかいらないと言い申し出を強く断った。
女の優しさと真摯な態度に老婆は感激し、ますます女のことを可愛がった。

しかし女の本心は全く別で、それはある夜、老婆が女に電話をかけた際に発覚した。
老婆が女に電話をかけた時、情事の最中だった女の枕元にある電話の受話器が運悪く落ちてしまった。
まさか情事の最中とは思わず、老婆は受話器の向こうから微かに聞こえてくる
女の苦しそうな声(実際はただの喘ぎ声)が気になり耳をそばだてた。
やがて、男と女の会話が聞こえてくる。女はいつも老婆と話す時とは別人のような声で、
老婆が自分を信用しきって財産を寄越すと言ってきたこと、それが狙い通りだということ、
早く財産を手に入れるため老婆にはさっさと死んでほしいと思っていることなどを話していた。
信じていた相手の裏切りを電話のせいで知ることになり、老婆にとって電話は再びトラウマになった。
おわり。

受話器が落ちて云々のとことか無理がある気もするんだが、
読み終わったあと「うわー嫌な話読んじゃった」とオーソドックスな後味悪さを感じた。


136 名前:本当にあった怖い名無し :2010/04/21(水) 23:08:26
早めに本性知れただけまだよかった
財産搾り取られた後だったりしたらどうにもならんかった

137 名前:本当にあった怖い名無し :2010/04/22(木) 00:14:34
>>135
中学生くらいの時に読んだ事ある。赤川次郎じゃないっけ?

138 名前:本当にあった怖い名無し :2010/04/22(木) 01:15:57
>>135は恐らく阿刀田高だと思う
その話は俺もなんか印象に残ってるわ

 

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