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227 名前:1/2 :2010/09/14(火) 17:23:25
絵本「しばてん」
子供のころ読んだのを思い出しながら書いたので違うところもあるかもしれませんが
 
しばてんとは小さな河童のような化け物で夕暮れの道端にふいに現れ
「おっちゃん、相撲とろ」
と言って怪力で大人を投げ飛ばすのが大好きだった
投げ飛ばされた男は足腰が立たなくなり一月は野良仕事が出来なくなるので村人には死活問題だった

村人たちは話し合いの末、村一番の暴れ馬とめきちをけしかけてみようとなった。
もうずいぶん相撲をしていないしばてんがうずうずしながら村人の通るのを待っていると
暗がりの中大きなものが動くのを見て喜んで走り寄っていき
「おっちゃん、相撲とろ!」と言った瞬間とめきちに思いきり蹴り飛ばされて遠くに飛ばされていった。
悩みの種のしばてんを退治してほっとした村人たちだったが、

しばらくして村はずれに男の赤ん坊が捨てられていた
その尻たぶには馬の蹄のようなあざがくっきりと付いていて、赤ん坊のくせに叩かれても転がされても
けろりとしてるのに馬のとめきちを見た瞬間ギャッと泣き出した
「こいつはしばてんの生まれ変わりなんじゃないだろうか…」
村人は気味悪がったが殺すわけにもいかず太郎と名付け仕方なくみんなでなんとなく育てていった。
数年後村の秋祭りで相撲大会が開かれた、立派な体格の大人に交じり子供の太郎も参加した
そして自分の何倍もある大人を次々に投げ飛ばし優勝した
だが投げ飛ばされた男たちは足腰が立たなくなり野良仕事が出来なくなってしまった
「やっぱりこいつはしばてんだ!」と激怒した村人たちは手に鍬や棒を持って太郎を山へ追い立てた。
これで死んだだろうと思われた太郎だったが草の根木の実を齧りながら生きながらえていた。


232 名前:2/2 :2010/09/14(火) 18:06:31
そして数年たち、ふと人間に会いたくなりこっそり山を下り故郷の村へやってきた。
村は大飢饉に見舞われ、ようやく採れた米や作物は容赦なく長者が年貢に取り上げてしまう
このままでは子供年寄りは飢え死にしてしまう、ならいっそと話し合い
体力の残っているものが集まり鍬や鎌を手に長者の家の蔵を襲いに行った
しかしろくなものを食べていない村人たちは蔵の目の前で力尽きへたり込んでしまった
そこへ長者の雇った用心棒たちが襲いかかろうとしたとき
「しばてん太郎が加勢するぞ!」
と太郎が現れ用心棒たちを怪力で次々に投げ飛ばし長者を遠くに放り投げ、蔵を開放し村人はみんな救われた
そして太郎は村にまた迎え入れられ英雄としてたたえられた。
豊かさが戻り久しぶりに開かれた秋祭りの最中、奉行所の役人がやって来て言った
「長者の家を襲い米を食ったのは誰だ!」
村人は震え上がり考えた
(しばてんは化け物だ、なら打ち首縛り首になってもにぃっと笑って生き返るだろう)
「太郎です」
「あいつがすべて一人でやりました」
そして太郎は縄で縛られひっ捕らえていき、もう二度と帰ってはこなかった…
村人たちは、秋祭りが来るたび自分たちの身代わりになった太郎を思い出すのだった。
おしまい

今なら人間の持つエゴや身勝手さが生む悲劇を書いた深い作品だったんだと思えるが
子供心にはやりきれなさだけが残る読んでもあまり楽しくない絵本でした(絵もまたインパクトが強いんだ)


235 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/14(火) 20:04:48
しばてん、馬に蹴跳ばされた後が腑に落ちぬ。

236 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/14(火) 21:53:55
しばてんって何か居酒屋にありそうな名前だな

と思ってぐぐったらなにこの表紙こええええええええええ


238 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/14(火) 22:09:47
ほんとだ、表紙が怖すぎるwwwwwwwww

 

しばてん (田島征三)
しばてん (田島征三)


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