ホーム » 小説 » 小説/は行 » フロルヴィルとクールヴァル、または宿命(マルキ・ド・サド)

358 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/03/19 17:08
タイトル忘れたけど、サドの小説。
ガイシュツだったらごめんなさい。

ある中年男性がいるのね。
身持ちの悪かったその人の元奥さんはすでに家出、
2人の間にできた放蕩息子も後を追うように家出してんの。
で、それから大分経ってから、その男性は再婚しようと考え、友人にかなり年下の女性を紹介されるのよ。

その女性はある家の前に捨てられていた捨て子だったんだけど、
その家の人(Aとする)に拾われてしっかり育てられたし、
何より美人で信心深かったので、男性は一目で気に入るんだけど、女性の方は拒否するの。
理由を尋ねると、「あなたのことは好きですが、私は罪深い女だから」とか何とか言う。
諦めきれない男性は、「詳しく話してくれ」と迫る。
女性が話した内容は、
 ●10代のころに恋愛をし、子供を産むが、相手には捨てられ、子供とも引き離された。
 ●それから大分経ってから知り合った年下男性に求婚されるが拒否していたところ、
  レイプされそうになり、刺し殺してしまった。
 ●その後、ある殺人事件の目撃者になり、その時の状況を警察に話し、
  犯人の女は死刑になった。その女はかたくなに容疑を否認していたし、
  他に容疑者となりうる人間もいたから、私の証言(事実とはいえ)さえなければ、
  彼女は死ななかったはず。
とゆうものでした。

でも、それを聞いても男性の気持ちは変わらず、結局2人は結婚するわけ。
で、幸せな結婚生活を送っていたある日、大昔に家出した男性の息子が帰って来るの。
「多くの不幸を体験して改心した。それにお父さんに伝えることがある。」と言うので、その内容を聞くと、
 ●昔、ある女性と恋愛をして子供まで産ませたが、捨ててしまった。
 ●その後、その子供を探し回ったが、子供はある女性をレイプしようとして殺されていた。
 ●その後、母親を探して会うことができたが、母親はある殺人事件の犯人として死刑になる直前だった。
  そして、「実はあなたには妹がいるが、私はあなたを溺愛するあまり産んですぐ捨ててしまった。
  これはあなたのお父さんの知らないことなので『あなたにはもう1人子供がいる。』と伝えてほしい。
  そして娘を捨てたのはAさんの家の前だ。」と言われた。
とゆうものでした。

つまり、その女性は自分の兄の子供を産み、実の子供を殺し、
実の母親を死刑に追い込み、実の父親と夫婦になってた、とゆうわけ。
で、信心深い彼女は、最後はダンナとその息子(つーか父と兄)の目の前で、銃で頭打ち抜いて自殺。

大学の時、授業で読まされたんだけどさ、後味悪かったな~。
これに限らず、サドの小説は後味悪いの多いからオススメ。
長々スマン。読んでくれた人ありがと。


360 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/03/19 19:18
●昔、ある女性と恋愛をして子供まで産ませたが、捨ててしまった。
●10代のころに恋愛をし、子供を産むが、相手には捨てられ、
 子供とも引き離された。

●その後、その子供を探し回ったが、子供はある女性をレイプしようとして殺されていた。
●それから大分経ってから知り合った年下男性に求婚されるが拒否していたところ、
 レイプされそうになり、刺し殺してしまった。

これは同一人物じゃない可能性もあり得るような。
彼女のネガティブな考えが後味をさらに悪くしちゃったのね。


362 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/03/19 20:33
それぞれ(父、兄、女性、殺された子)の年齢設定はどうなってるのか
かなり気になります…

364 名前:358 投稿日:02/03/20 03:08
あの後、無性にもう一度読み直したくなっちゃって、本屋に行って買ってしまいました。
岩波文庫から出ている「恋の罪」とゆう本に入っている
「フロルヴィルとクールヴァル、または宿命」とゆう話でした。
フロルヴィルが女性、クールヴァルがその父&ダンナの男性ね。

それぞれの年齢は
●フロルヴィル・・・・36歳
●クールヴァル・・・・55歳(つまりフロルヴィルは19歳の時の子供ね。)
●兄(セヌヴァル)・・・・フロルヴィルの1コ上
●子供(サン=タンジュ)・・・・フロルヴィル16歳の時の子供
             で、フロルヴィルに惚れたのが17歳の時
             だからそん時フロルヴィルは33歳くらい

でした。
まぁ、55歳の男性が36歳の嫁さんもらうのも、
17歳の少年が33歳の熟女(?)に惚れるのも、あり得ないことではないですよね。

記憶では、フロルヴィルの自殺のシーンで終わると思っていたけど、続きがありました。
その後、クールヴァルとセヌヴァルは永久に世を捨てた(いわゆる出家ね)そうな。
ラストは「人間が心の安らぎを見出せるのは墓の暗闇の中でしかない」とか、
「人間がこの世で平安を得ることなど永久にない」といったような
これまだ後味の悪いとゆうか救いのないとゆうか、暗~い言葉で〆られておりました。

>>360
同一人物じゃない可能性もあり得るっちゃあり得るんだろうけど、
ここ小説の中では「疑いなく同一人物」として書かれてました~。

「恋の罪」にはこの他にも3つの短編が入っているけど、
これまた後味悪いんだ~。
お好きな人は本当オススメ。
でも、精神的に元気じゃない人は読まない方がいいかも。
マジでどよ~んとくる。

 

短篇集 恋の罪 (岩波文庫)
短篇集 恋の罪 (岩波文庫)


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