沼(小松左京)
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290 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:04/09/22 08:59:02
- A氏の家の近くにはDという大きな沼がある。 
 ここには嫌な思い出があった。
 小学生の頃、一緒に遊んでいたB君という友達が、
 沼に落ちて溺れ死んだのだ。
 「助けてーーっ! 助けてよーーっ!!」
 というB君の悲痛な叫びが未だに耳を離れない。
 ある夜、A氏が仕事帰りにその側を通りかかると、
 バシャバシャという水音が聞こえてきた。そして、
 「助けてーーっ! 助けてよーーっ!!」
 という子どもの声が・・・。
 (B君だ!)
 とっさにA氏はそう思った。
 (ごめん、ごめんよB君)
 心の中で謝り続けながら、沼を後にするA氏。
 やがて帰宅すると、妻が真っ青な顔で飛び出てきた。
 聞くと、小学生になる息子のCが見当たらないのだという。
 「さっき、D沼に行くといったまま帰ってこないのよ」
 沼の側で聞こえたあの声は・・・。小学校の頃読んでしばし鬱になった話。 
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291 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:04/09/22 09:46:43
- 自分の子供の声ぐらい覚えとけよ



