ホーム » 小説 » 小説/あ行 » うつろな恋人(天童荒太)

426 名前:1/2 投稿日:2005/05/23(月) 22:30:10
天童荒太の短編集「あふれた愛」より「うつろな恋人」。
結構前に読んだので、若干あやふやです。

仕事のストレスで精神を病み、
休職してストレスケアセンター(開放的な精神病院みたいなところだと思う)に入所した主人公。
症状が軽くなってきて、外で散歩をしているときに、一人の少女と出会う。
少女もストレスケアセンターに通う一人だった。
主人公と少女は次第に仲がよくなっていく。
そして、主人公はその少女のことを好きになるが、
その少女から自分には恋人がいるという話を聞く。
しかし、本当は、少女が自分の中で架空の恋人をつくってその気になり、
現実と空想の区別がついていないということに、徐々に主人公は気がつく。

少女に惚れている主人公は、
そのことを彼女につきつけて、目を覚ましてもらおうと思うが、
少女の主治医に止められる。
少女にとって、その恋人は存在していて、
その架空の恋人によって精神の均衡を保っている、
だからそっとしておいてあげてと言われるのだった。


427 名前:2/2 投稿日:2005/05/23(月) 22:30:46
しかし、主人公は我慢できなくなり、
少女に本当は恋人なんかいないということをつきつめるために
デートといって出かけた彼女を尾行する。
案の定、少女は恋人に会っておらず、
空きアパートの一室にこもっていただけだった。
もう一回尾行したときに、
主人公は空きアパートの一室で少女に真実をつきつける。
しかし彼女は否定する。
ついに主人公は目を覚ませみたいなことを言いながら少女に襲い掛かる(ほぼレイプ)。

その後、少女はショックで自殺未遂を起こし、
主人公はストレスケアセンターを半ば追い出される形で退所する。
時が経って、主人公は少女の主治医に頼み、
少女の様子をこっそり見に行く。
少女には新しい架空の恋人が出来ていた。
その恋人は、主人公と同じ名前だった。


431 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/23(月) 23:04:35
少女が主人公の名前の架空の恋人を作ってたってことは、
少女が以前にも強姦されており、それで精神をおかしくしてしまい、
精神の均衡を保つためにその相手を恋人だと思い込んでおり
主人公は同じ過ちを繰り返してしまったということ?

主人公は少女の信頼を勝ち取っていたのに、
自分でぶち壊してしまったっていうこと?

つか主人公は強姦してタイーホされなかったのか?
被害者も加害者も精神をやんでるから?
そんなやつを退所させちゃっていいの?

たぶん、こういう後味の悪さをねらった作品ではないよねぇ。


436 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/23(月) 23:45:54
>>431
>少女が主人公の名前の架空の恋人を作ってたってことは、
>少女が以前にも強姦されており、それで精神をおかしくしてしまい、
>精神の均衡を保つためにその相手を恋人だと思い込んでおり
>主人公は同じ過ちを繰り返してしまったということ?
少女が最初に精神をおかしくした理由は、強姦じゃなかった気がするので、
主人公が全く同じ過ちを繰り返したというわけではないと思う。
ちなみに主人公の架空の名前の恋人をつくった理由は作品中に書いてなかったから、
勝手に想像してということだと思う。

>主人公は少女の信頼を勝ち取っていたのに、
>自分でぶち壊してしまったっていうこと?
そんな感じかな。

>つか主人公は強姦してタイーホされなかったのか?
>被害者も加害者も精神をやんでるから?
>そんなやつを退所させちゃっていいの?
少女に真実をつきつけたのはばれたけど、
強姦まではばれなかったんだと思う。

この話が後味悪いと思ったのは、
主治医の言う事を聞かず、
少女のためと思ってした行動が暴走して、
結果的に悲劇を起こしたところだと思う。
レイプはやばいけど。


437 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/23(月) 23:52:22
>ちなみに主人公の架空の名前の恋人をつくった理由は作品中に書いてなかったから、
>勝手に想像してということだと思う

想像してみた。
レイープの事実に耐え切れなかった少女は、あれはゴウカーンではなく和姦だと思い込もうとし、
脳内で彼を恋人という設定にする。
望みどおり少女の恋人になれた主人公。しかし、彼女の恋人はあくまで脳内の彼であり、
彼の名前を語りながらも、その瞳はけして主人公自身を映す事はないのであった…。

これなら後味悪いと思うがどうか。


438 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/23(月) 23:56:45
>>436
少女のためっていうかさ、その架空のはいってる「恋人」の位置に
自分が入りたい一心で、少女の架空をブチこわそうとしたわけじゃん?
そんで、結局主人公の入る余地がなくて強姦へと暴走したわけでさ。

少女は架空しか見てなかったかもしれないけど
主人公も少女にじぬんを押し付ける一方で少女のことは
見てなかったってわけだよね?
しかも自分のやったことは誤魔化しておいて、
主治医に様子を聞いたりするんだ。
そうだな、主人公のやったことは徹頭徹尾後味悪いかもなー。


439 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/24(火) 00:05:01
結局>>426の主人公は
じぬん自身のためにだけ行動を起こしたってことだな。

440 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/24(火) 00:05:45
>>438
文中「じぬん」ってのは「自分」のことです。

わかったよ、主人公の行動を肯定的にとれるかどうかで
後味が悪くなるかどうかが違うみたいだね。
主人公の行動を否定的にとってしまうとわけわかんね。

 

あふれた愛 (集英社文庫)
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