ホーム » 小説 » 小説/た行 » どぶどろ(半村良)

323 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/19(水) 20:24:37
宮部みゆきって後味悪い作品が多いと思う。
ぼんくらだったかな、これも後味悪かった。
元になった時代小説のどぶどろも後味悪い。こっちは半村良だけど。

以下、どぶどろ
町人が行方不明になる事件が起こり、それを一人の岡っ引きが調べていく。
しかし、調べていくうちに武家が絡んでいるらしい事がわかって、どうにも捜査に行き詰まる。
それでも親しくしている先生に相談してヒントをもらいながら、必死に調べていく。
でも辿り着いた結論は、あれだけ慕っていて尊敬していた先生が、事件に関わっていた事実だった。

行方不明になった町人達は、見てはいけない場面を目撃してしまった。
ついでに消えた人を捜していた人達も消された。
そうして死体を埋めている現場を、とうとう主人公は押さえる。

だけど主人公は大声で「人殺し!人殺し!」と叫ぶことしかできない。
武家を捕まえるのは至難の業だし、表沙汰にならずもみ消されるしかない。
だから主人公は大声で喚いて逃げ出すことしかできない。
そうして、後を追いかけてきた侍達に斬り殺されて死ぬ。
終わり。

途中まで人情もの交えた時代小説で面白かったのに、途中から越えられない
階級制度の鬱屈感が出てきて、とうとう後味悪いまま終わってしまった。

 

どぶどろ (扶桑社文庫―昭和ミステリ秘宝)
どぶどろ
(扶桑社文庫―昭和ミステリ秘宝)


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...