ホーム » 小説 » 小説/か行 » 吸血狩り(小林泰三)

806 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/03(日) 04:22:47
小林泰三の作品はどれも後味悪いのですが、
とくに後味悪かったのが「吸血鬼狩り」というお話

八歳の男の子が従兄弟の女子高生を「吸血鬼」から守る為に奮闘するって内容なんだけども、
実は「吸血鬼」っていうのはただの色男で、その従兄弟の女子高生とは恋仲にあった。

少年は幼心に全てが過大誇張して見えてしまっていたため、
抱擁だったりキスだったりを「吸血行為」だと勘違いしていた。
しかしその色男も少年を追い払うためか、「自分は吸血鬼だ」みたいな脅しもかけていたわけで、
それが少年の幻想を色濃くしていく。

最後は「吸血鬼」と従兄弟の密会場所である小屋で、
二人がセクロスしているところを尖らせた木の枝で吸血鬼をブスリ。
少年はセクロス中の従兄弟のあえぎ声やらその見た目やらを「おそわれている」と判断してしまった。

そして従兄弟の絶叫と、結局はただの青年である「吸血鬼」がパタパタと痙攣しながら
「ち・・ちがう・・・」とつぶやきながら息絶えるのを見届け、少年が陶酔的な勝利を味わって終了。

勘違いとはいえ恋人をいきなり殺され、仲を引きちぎられた従兄弟と「吸血鬼」
そしてその後八歳の少年はどうなっちまうんだろうとかいろいろ考えてイヤんなる話でした。


807 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/03(日) 05:09:02
あれ?
それって、本当の吸血鬼っぽい描写が出てくるし
冒頭か最後に、「これが自分の初めての吸血鬼狩りだった」
みたいな事が書いてあったような。
ヒトブタの方が後味悪くね?

808 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/03(日) 05:45:16
>>807
本物じゃないよ
主人公が本物だって勘違いしてただけ

809 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/03(日) 07:17:02
>807
その台詞も含め、みんな少年の妄想だとおもたよ。

ヒトブタのストーリー書こうかと思ったけど、MEIMUの漫画版と記憶が
ごっちゃになってることに気付いた。
内容が微妙に違ったはずなので詳しい方よろ。


810 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/03(日) 08:46:52
>>808
本物の吸血鬼だとも、少年の勘違いだとも取れる描写だったよ。
後者だと解釈する人が多いが。その方が面白いので自分もそう。

>「これが自分の初めての吸血鬼狩りだった」
後者であった場合、その後も吸血鬼を目撃するという事で、
少年はそれからも従姉に近づく男(もしくは単に気に入らない奴)を
吸血鬼と称して殺しまくる殺人鬼になったとも解釈できる。


811 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/03(日) 09:16:58
前に粗筋読んだときは後者の方で説明されてた気がする。
どっちとも取れるってのはなかなか読後感がモヤっとしそうでいいね。
読みたくなってきた。

 

人獣細工 (角川ホラー文庫)
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