死ぬかと思った/第7話「ビビる男」

872 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/23(水) 20:55:12
ドラマ「死ぬかと思った」、第七話「ビビる男」がちょこっと後味悪い。

主人公は浄水器販売員だが、持ち前のビビり症で、
犬に飛び掛かられてはビビり、893の事務所に間違って入ってはビビりで毎月売り上げは0。
恋人と定食屋に食事に行って、店員に注文を間違えられても怒らない。
主人公は恋人に自分のビビり症について相談するが、
恋人は優しい今のままでいいと言う。
その帰りに流れ星を見て、主人公は「ビビり症が治りますように」とお願いする。
ある日、主人公はいつぞやの893にばったり出会ってしまい、
殴る蹴るなどの暴行を受ける。
しかし、何をされてもまったく痛くない。
主人公はこれを流れ星のおかげだと思い、
893が出したドスを血を滴らせながら素手で握っても笑顔。
そんな主人公を気に入った893の親分は、主人公をスカウトする。
主人公の仕事は、893から借金をした人間に借金を返させることだった。
ビール瓶で殴られても笑顔な主人公を見て相手はビビりまくり、借金を返す。
親分から給料をたんまりもらい、主人公は浄水器販売員の仕事をやめてしまう。
そうして金回りがよくなり、恋人とのデートも定食屋からレストラン貸し切りに。
そして今度、恋人の親に会いに行く、と行って恋人に指輪を渡す。
主人公の仕事の内容はどんどんエスカレートし、ナイフで舌を薄く切ったり、
万力で頭を締め付けられたりするが、やはり主人公は痛みを感じない。
最初に殴ってきた893も「兄貴」と慕うほど出世する。
恋人にどんな仕事をしているのかと問い質されるが、
なんだっていいだろ!と怒鳴りつけ、中身まで昔と変わっちゃったね、と言われる。


874 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/23(水) 20:56:36
そんなある日、主人公は事務所で逆上した相手にナイフで胸を刺され、
やはりまったく痛くはないが倒れてしまう。
病院に行くも痛くないので麻酔なしで手術し、すぐに退院。
そして恋人からの電話を受け、昔二人で行った定食屋で食事に行く。
そこでまた昔のように注文を間違えられるが、
性格の変わってしまった主人公は店員を怒鳴りつける。
それを見た恋人は、心の痛みも分からない人になってしまったのね、と言い残し、
指輪を主人公に返して店を出て行ってしまう。
主人公はそんな恋人を見送り、一人で食事をしようとするが、
口から大量の血を吐いて倒れてしまう。
主人公が目を覚ますと、病院のベッドの上だった。
医師は手を抓っても痛がらない主人公を見て、
痛みを感じないのは腫瘍が神経を圧迫していたせいだったと言う。
幸い、まだ軽かったので徐々に感覚が戻っていくだろう、と言って部屋を出て行く。
感覚が戻ってくる、と言うことは……と青ざめる主人公。
すると、頭をビール瓶で殴られたときの激痛が走る。
それを皮切りに次々と襲ってくるさまざまな痛みに、叫びながらのたうち回り、
ベッドから転落してしまう主人公。
その際に恋人から返された指輪を落としてしまう。
主人公は恋人の名前を呼びながら指輪を拾おうとするが、ふと思い出してしまう。
ナイフで刺されて病院に運ばれたときに、麻酔なしで手術をしてしまったことを。
とてつもない激痛に主人公は絶叫する。

というところで終わってるんだけど、主人公は多分死んだと思う。
まあ自分で招いたことなんだが、
冒頭のなんだかんだで幸せそうだった主人公と恋人を思い出すとなあ……。

 

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