ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その71 » 春夢(藤田あつ子)

880 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/25(月) 14:19:50
藤田あつ子の漫画は後味悪いのがけっこうあるね。

タイトル忘れたけど、確か清朝時代の話。
都を騒がせた女盗賊が捕まり、ある役人の家で取り調べを受ける事になった。
女盗賊は実は役人の元妻。
役人には新しい妻もいるし、生まれたばかりの男の子もいる。
後妻は、元妻が美しいので動揺するが跡継ぎを生んだのは自分だ、と気を取り直す。

元妻は絶世の美女だった。しかし孤児で後盾もなく、
役人の母親は事あるごとに彼女を虐待、優しいが気弱な役人は母に逆らえない。
内気な彼女は泣いて耐えるばかりだった。
やがて「子供が生めない女は不要」と無一文で婚家から追い出される。

『頼る者のいない女が一人で生きるためには、どんな汚いことだってしなくてはいけなかった』
と思う女盗賊。能天気な役人は、
「おまえは昔と変わらず美しい」などと言って未練たらたらだ。
後妻は、女盗賊があまりにも美しくたおやかなので、つい赤ん坊を抱かせてしまう。

実はこの漫画は、盗賊団が富豪の家に押し入るシーから始まっている。
皆殺しにされる一家・使用人。
だが泣き叫ぶ赤ん坊だけは、さすがの盗賊たちも殺せない。
しかし盗賊団の首領=女盗賊は平然と赤ん坊を短刀で刺殺する。

役人の息子を抱いた女盗賊は、
「私はもう昔の私ではない。あなたと奥様を殺し、この子を人質にして逃げることだってできる…」
とつぶやく。ここで終わり。この後たぶん惨劇になるのだろう。
気弱な嫁から残忍な女盗賊になるには、いろいろあったんだろうが、
元凶の元夫がぜんぜんわかってない感じで不快だった。

 

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