相棒/シーズン3第11話「ありふれた殺人?時効成立後に真犯人自首!?」

146 名前:1/2 :2008/07/25(金) 18:16:36
ドラマ「相棒」のシーズン3の13話、「ありふれた殺人」

酔っ払ってふらついている男を注意した主人公の刑事は、
その男から20年前に人を殺した、と突然告白される。
男は、20年前、女子高生を殺害。
事件は5年前に時効が成立、民事の時効も1カ月前に成立していた。
男は「誰かが自分を殺そうとしている」と脅えて警察に逃げ込むために
自首をしたのだが、その一方で遺族に謝罪する気はまったくない。
警察は時効を迎えた男を拘束することも、犯人の名前などをマスコミに発表することもできず、
いい加減な男の言い分では保護することもできず、結局男は警察署を出て行く。
主人公が相棒である上司に誘われるように20年前の女子高生殺害事件を改めて調べている間に、
警察上層部はマスコミに「女子高生殺害事件時効殺人犯が自首した」ということだけを発表した。

テレビニュースで警察の発表を観た被害女子高生の親が、犯人の情報を求めて警察にやってきたが、
どこもその求めに応じることができず、主人公の部署(特命係という名の窓際何でも屋)にやってくる。
20年苦しみ続けた被害者遺族の訴えに共感を覚えながらも、求める情報を教えてやれない主人公と上司。
その夜、時効の矛盾に悩む主人公は、被害者遺族の家の前まで行って逡巡し、
結局、チャイムを押すことができずにそのまま立ち去る。

翌日、時効殺人犯が自室で殺される。
手口は男が犯した女子高生殺人事件と同じ。
一方で、「昨夜家の前まで来た刑事と会いたい」と、被害者遺族が警察にやってくる。


147 名前:2/2 :2008/07/25(金) 18:18:06
「刑事が時効殺人犯の情報を遺族に伝えてしまったために、遺族が犯人を殺したのか?
 だとしたら警察の責任を問われること必須!主人公は会っていないと言うけれど、
 実際にそれが可能な場に主人公がいたことそのものが大問題!」
と慌てる警察幹部。
このままだと、主人公は処分必須、被害者遺族は犯人の情報も与えられないまま容疑者扱い。

その疑いを晴らすためには、真犯人を見つけるしかない。

上司の活躍で、時効殺人犯を殺したのは殺人犯の出す騒音に
キレた隣人で、被害者遺族は関係なかったことがわかる。

その事件は殺人犯ではない「一般人」が、被害者遺族ではない「一般人」に殺された、
「ありふれた殺人」として処理された。
そして、時効の壁の元、遺族は何一つ娘を殺した犯人の情報を、犯人がすでに殺されてしまって
この世にいないことさえも教えられないまま、変わらぬ苦しみの日々を過ごすしかないのであった。

 

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