ホーム » 小説 » 小説/か行 » 誤配メール(渡辺浩弐)

828 名前:1/2 :2009/05/08(金) 16:48:10
昔読んだショートショートから(タイトルや作者は忘れた)

一人寂しく暮らす主人公(出版社に勤める中年の男)に、ある日手紙が届く。
それは「あなたが必要です」とだけ書かれたもの。
主人公は、誰がこんな手紙を出したのかと首を傾げる。
長い間考えてまさか……と思った直後、電話が鳴った。
「あなた、手紙くれた?」主人公の元妻だった。聞けば、元妻にも同じ手紙が届いたとのこと。
結局、差出人はわからなかったが、主人公と元妻はそれがきっかけでよりを戻す。

手紙はその二人だけでなく、その日から主人公の住む街の住民全員に毎日届けられていた。
手紙を読んだ人々は主人公と同じように、
別れた恋人や夫や妻・仲違いした友・絶縁状態だった家族等と復縁したり、
無気力から脱して自分の夢を叶える為に努力を始めた人、自殺を思いとどまった人もいた。
手紙はもちろん街の話題となり、自分を勇気づけてくれた手紙の主に誰もが感謝した。


829 名前:2/2 :2009/05/08(金) 16:50:08
主人公が仕事をしていたある日、彼宛に老人から電話がかかってくる。
なんとあの手紙の差出人だという。
口外しないという条件で、老人は主人公を取材に来させた。
老人は元大会社の社長。最近ふと思い立って手紙を送るようになったらしい。
「金なら腐るほどあるし、人の心がどう変わるか実験してみたかったのだよ」と言う老人。
「あの手紙はずっと出し続けるおつもりですか」と主人公が尋ねると、
老人は「いや、○月×日で最後だ」と答えた。
「その日で、実験は終わる。どうなるか待ち遠しい。ちょっとした楽しみがあるから期待してくれ」
そこで老人の話は終わった。

月日は流れ、とうとう老人の言っていた○月×日となった。
主人公はわくわくしながら最後の手紙を読む。そこにはこう書かれてあった。
「お前はもう不要だ」


837 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/09(土) 03:28:20
>>828,829
乙!こういうの創作ではよく見るけど、実際に実験してみたらどうなるんだろう
本当に救われたり復縁したりするのかな?

838 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/09(土) 03:31:41
なんか気持ち悪い手紙が来た・・・宗教?
で、終わりそう。

839 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/09(土) 12:17:27
>>837
何も変わらんと思う。キチガイがキモイ手紙を出してるんだろう、で終了。
俺が手紙を貰った人間ならそうだし。
こういうのはお話だから、それで人生が変わったりするけど、実際そううまくはいかない。

840 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/09(土) 13:53:38
今と昔は違うからね。
電話やEメール、ファックスなんかに馴染みが薄い、
郵便物に重きを置いている時代には、もっと小まめに目を通すし、
その中に奇妙なものが混ざっていると
「誰かからの訳ありの・・・…」とか勘繰ったりもしたんだろうな。

今の時代、ポストもメールボックスもいかがわしい業者からのガラクタでいっぱいで、
誰もがそれを承知してるから、いかがわしい差出人不明の連絡なんかは無視される。

業者のせいでポストやメールボックスを覗くのが楽しみから
苦痛な作業に変わったな。

 

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