おひさまの世界地図(山口美由紀)
AからZまでのアルファベットを名前の頭文字に持つ子供たちの話
男と女それぞれ13人ずついて、その世界では大人は数人の世話役の人しかいない
子供たちがどれだけ成長しても大人は変わらない姿のまま
その世界には文明がなくて、子供たちは原始的な生活を送っていた ...
義眼物語(高橋葉介)
男は義眼売りだった。
細工を凝らした美しい義眼をいつも大量に持ち歩いていた。
ふと知り合った少女の瞳に男は魅せられる。少女は盲目だが、とても美しい瞳の持ち主だった。
どれだけ工夫していても、やはり造り物は本物には敵わない。
男は少女の瞳がどうし ...
エッタの血
AとB、二人の少年がいて、とても仲がよかった。
Bは部落出身なのだが、Aはそれがなんだと言わんばかりに気にせず、いつもつるんでいた。
Aは交通事故にあう。大量の輸血が必要となり、Bが献血を名乗り出た。
おかげで峠を越え、喋る ...
ジョーを訪ねた男(手塚治虫)
自分が覚えてるのはこんな話だ。
主人公はアメリカ軍の上官。部下にはたくさんの黒人がいたのだが
彼は黒人差別主義者であり、黒人達を虫けらのように扱っていた。
ある日主人公は任務で戦地に赴き、黒人の部下と行動を共にしていたが爆 ...
そこに穴があった(手塚治虫)
とある男が殺人を犯してしまう。
男はひたすら逃げ出すが、山中を逃亡中にヘリが墜落する瞬間に遭遇
瀕死のパイロットを見つける。
一刻も逃げたいが、目の前で死に掛けているパイロットを見捨てることは出来ない男
パイロットに応急処置を施しながら ...
地獄先生ぬ~べ~/第91話「反魂の術」(岡野剛)
小学校教師のヌエノ先生が霊能力で事件を解決していくぜっていう話
遠足の下見で山に行ったヌエノは、目につきにくい場所にある洞窟の中で、
放置されたまま白骨化した死体があるのに気づいた。
高低差がある場所だったので、一人で来たハイキング客が落ちてそのまま亡くなったの ...
人魚岬の異邦人(檜垣レイコ)
チャックは様々な日本の不思議にであう。
チャックは人魚のミイラを見せてくれるという寺に出向く。
美しい尼僧が出迎えてくれ、人魚の話をしてくれる。内容はよくある八百比丘尼の話。
その村では捕らえた人魚は災厄を呼ぶとさ ...
凍りついた瞳(ささやななえ)
親による子供の虐待を描いたノンフィクションの連作で、
自分はささやななえが漫画化したものを読んだ。
どの話も後味が悪いんだが、最後の話が特に…。
昔読んだので、うろ覚えの箇所はすまん。
ある病院で看護婦が不審な行動をする母親に声を掛ける。
「いえ、別 ...
百物語/其ノ六十六 木の葉の里の話(杉浦日向子)
それで思い出した。同じく百物語から。
事後の寝床、客が遊女に境遇を尋ねる。
すると遊女が不思議な話をする。それは遊女が少女の頃の話。
少女が幼い弟の子守を頼まれ、背中におぶりながら山中を散歩している。
と、急に突風が吹き、周囲の落ち ...
百物語/其の四十 産女の話(杉浦日向子)
今、手元に現物がないので、詳細はうろ覚え。
各話数ページずつの、世間の口伝の寄集めみたいな短い雑多な怪奇譚で、
起承転結がハッキリしておらず、展開が尻切れトンボにブッツリ終わったり
だから結局何なんだっ ...