一年半待て(松本清張)
田嶋陽子みたいな主人公は、ある女性の裁判を応援する。
夫を殺した妻が自首したのだが、妻の境遇は同情に値するものだった。
夫は定職にも就かずぶらぶらと遊び暮らし、生活は妻が一人で支えていた。
酒を飲んでは妻や子供に暴力をふるい、妻の友人に手を出し浮気 ...
女か虎か(F・R・ストックトン)
ある男がある国の王女と恋に落ちるが、それが国王の知るところとなり
男は捕らえられてしまう。(身分違いか何か)
男はその国に昔から伝わるある方法で裁かれることになる。
その方法とは、罪人に二つの扉のどちらかを選ばせ、を開けさせるという ...
暗黒童話(乙一)
自分もうろだがだいたいこんな感じ。
カラスが目の見えない女の子に恋をして、
女の子の為に他の人間から眼球を奪って女の子に毎日貢ぐ。
女の子はカラスからもらった眼球をはめると、
その目の持ち主が見ていたものが見えるようになり、 ...
居酒屋(エミール・ゾラ)
しかし怠け者の恋人は働こうとせずジャルヴェーズをあてにする。
挙句に恋人は新しい恋人を作り、ジャルヴェーズから逃げる。
一人残されたジャルヴェーズだが、めげずに善良に生きた為真面目な屋根職人にプロポーズされる。
夫婦で頑 ...
雨の檻(菅浩江)
宇宙船の中で生まれ 無菌室に隔離されて暮らしている少女シノ
ゴムの肌を持つロボット フィーが彼女の身の回りの世話をしてる
両親とはモニタで話をするだけ
宇宙船は他所の星への移住の途中で 長旅でだいぶガタが来てる
ときどき部屋全体が振動したりする ...
ウィリアムとメアリイ(ロアルド・ダール)
メアリイの夫、ウィリアムが死んだ。ウィリアムがメアリイに残した手紙には、
彼がある実験に参加していたことが記されていた。
メアリイが実験室に赴くと、そこにはウィリアムの友人と、ウィリアムが待っていた。
友 ...
暑さ(星新一)
うだるような暑い日、へばっている駐在のところへ一人の男が
「去年の今頃に、そのとき飼っていた猿を殺してしまったから自分を逮捕してくれ」
と訪ねてくる。そんなことでは逮捕することはできない、と駐在は男を説得するが、
男のほうも「ではまず話を聞いてくれ」としつこい ...
お助け(筒井康隆)
時間を極端に遅くする薬を開発した主人公が それを利用して遊びまわった挙句
「一度やってみたかった」と車がびゅんびゅん走ってる往来で大の字に寝転がる
そして熟睡
目覚めると巨大なトラックの車輪が肩に乗っかっていて動けない
車輪は ...
言えない記憶(高橋克彦)
男が二十年ぶりの同窓会で、旧友と顔を合わせる。
友人の一人が、大水害の日に、妹が行方不明になった
ことを寂しそうに語った。
男は、その妹が苦手だった。身体の小さかった彼は、
彼女に納屋に閉じ込められ、まだ成熟していない ...
緋い記憶(高橋克彦)
男が、二十年ぶりに故郷に戻った。
友人が思い出を掘り起こすために持ってきた一枚の古地図を見て、男は怪訝に思う。
高校時代に繁く通った知人の家が載っていないない。
そこに住む少女のか細い雰囲気に惹かれていた頃を思い出す。
当時 ...