女か虎か(F・R・ストックトン)
昔々、王女と奴隷が愛し合い、王は奴隷を闘技場に送る。
闘技場には扉が二つあり、一方には王女より美しい女奴隷、もう一方には人食い虎がいる。
王は、女奴隷の扉を選べば二人を結婚させて罪を許すと宣言する。
王女はどちらが虎かを知っている。
奴隷は王女に目で問 ...
朝の少女(マイケル・ドリス)
マイケル・ドリス?作、灰谷健次郎訳の短編小説「朝の少女」
主人公は、文明が発達していない海辺の地で平和に暮らしている
「朝の少女」と呼ばれている、朝と太陽が好きな、誰より早起きの多感な少女と、
後に「星の子」と呼ばれることになる、夜と星の ...
鬼平犯科帳/血頭の丹兵衛(池波正太郎)
その頃、江戸では「血頭の丹兵衛」と呼ばれる盗賊一味が暴れ回っていた。
商家に押し込み、まずいきなり2, 3人を斬り斃して「お前らもこうなりたいか!」と家人を脅し
蔵の鍵を開けさせたところで、幼児を含む主人一家や奉公人たちを皆殺しにして去る。
現場に ...
アイのメモリー(乙一)
人語を喋る烏が、両目が無い少女と出会う
盲目の少女は、喋る烏を人間だと誤解する
烏は通行人を襲って眼球を奪い、それを少女にプレゼントする
烏から渡された物体が人間の眼球だと知らない少女は、烏に促されるままにそれを自分の眼孔に入れる ...
オリフィス(保科昌彦)
夜、一人の妊婦が家路を急いでいる。
結婚して長いこと子供に恵まれなかったが、やっとできた
その子を妊婦も、夫もとても大切にしている。
初期ではないが、産み月にはまだ遠いくらいのその妊婦は
久しぶりに友達と会った帰りだった。
妊娠 ...
イニシエーション・ラブ(乾くるみ)
前半
主人公は真面目な大学生。
無理に誘われて参加したコンパで知り合った女子大生と付き合い始める。
彼女のアドバイスでファッションや髪型に気を使うようになり垢抜けていく。
そうこうするうちに初セックス。自分も彼女も初めてだった。
やがて就 ...
アルジャーノンに花束を(ダニエル・キイス)
その流れで、既出だとは思うが「アルジャーノンに花束を」
物語は全て主人公の日記形式。
池沼の青年が試験的な手術によって天才的な頭脳を手に入れる。
最初は、同じ手術を施されたネズミのアルジャ ...
イノセント(中村うさぎ)
殆ど覚えてないから>>2に近い状態だけど、中村うさぎの「イノセンス」っていう小説
前半は主人公である牧師の日記みたいな内容
牧師は昔、孕ませた恋人を殺した過去がある(これが物語のどの辺で明かされるかは忘れた)
その罪悪感から養子をとったんだけど、娘 ...
家(筒井康隆)
舞台は広い海の上に建つ巨大な家。
各階にはいくつかの家族が住んでいて、ひとつの村みたいな感じ。
下の階の住人は上の階には行けない。最上階にはたった一人、老人が住んでいる。
食料を届けに何日かに一度伝馬船がその家にやってくるが、 ...
Ωの聖餐(平山夢明)
ちょいグロいのが嫌いでなければお薦めできる
主人公は数学科の優秀な学生だったが、夢を諦めヤクザの元で働いている。
彼が下っ端ヤクザの先輩に連れられて会ったのは、「オメガ」と呼ばれる巨漢だった。
それはまさしく巨大な肉の塊で、不潔 ...