ぼくのメジャースプーン(辻村深月)
主人公(小学校四年生)には不思議な力がある。一言命じれば相手は絶対に服従する力。
同じ相手にギアスは一度しか通じないなど条件はいろいろあるが、
うまく使えば自殺させたりもできる強力な力だった。
ある日主人公は風邪で学校のウサギの世話が出来ず、替わりに ...
復讐(星新一)
突然宇宙人がやってきて地球を攻撃しまくる。
なすすべなくやられまくる人類に宇宙人は
「悔しかったら仕返しに来い。我々の星はあれだ」
とひとつの星を示して飛び去る。
悔しさをばねに人類は長い年月をかけて宇宙船や兵器を開発、 ...
飛躍への法則(星新一)
突然都市の上空にUFOが出現し、「我々を攻撃してみろ」と呼びかけてきた。
そこで地球人がライフルや野戦砲やあげく核まで持ち出して攻撃しても、UFOはびくともしない。
やがて宇宙人が降りてくる。地球人はもてなしをする。
だが、宇宙人は地球の最高の料理 ...
火の粉(雫井脩介)
殺人罪に問われた男が逆転冤罪判決を受けるところから始まる。
ある夫婦が殺され、隣家に住む夫婦の友人でもある男が逮捕された。
三人で被害者の家にいるときに強盗が入ったということで、逮捕された男も重傷を負っていた。
判事はもうすぐ退官とい ...
被殺の錯誤(森村誠一)
主人公は刑事。寝たきりの母親を殺害した男の事件を担当する。
殺したのは2人兄弟の兄(もしかしたら弟だったかもしれん。曖昧でゴメン)。
話によれば、寝たきりの母を挟んで兄弟で口論となり、
怒った兄が弟に向かって投げたポットが母親に誤って当たってしまったと。 ...
旗本の師匠(岡本綺堂)
「鎧櫃の血」から、旗本の師匠。
ある旗本は、手習いとして武家の子供、町人の子供をわけ隔てなく
無月謝で教えていた。お祭り時には餅や強飯を出したりした。
あるお祭りの日、武家の子供が町人の子供の飯に箸をさしたことから
町人・武家に分かれて喧嘩になった ...
ブードゥー・チャイルド(歌野晶午)
主人公の両親は子供を欲しがっていたが、母親の方が子供が出来ない体だった。
父親は医者だったため、色々手を尽くしてみたが、全く妊娠する気配がない。
祖母や祖父が「子供はまだか」と急かすので、両親は最後の手段として代 ...
昼さがりの死(レイ・ブラッドベリ)
レイ・ブラッドベリ「昼さがりの死」
主人公は「君」。
君は血友病。
ほんの少しのケガが命取りになるため、常に血液凝固薬の錠剤を持ち歩いている。
君は最近、命を狙われている。
麻薬を常用する恋人を救うため、密売組織 ...
人でなしの恋(江戸川乱歩)
優しくて金持ちで地位もあって妻を大事にしてくれる男と結婚した主人公。
幸せな毎日を送っているが、夫の態度に違和感を覚える。
気になってこっそり跡をつけてみると、夫は蔵へ入っていく。
そっと聞き耳を立てる主人公の耳に、睦言が聞こえてくる。
何 ...
深爪(中山可穂)
夫は残された息子を一人で育てる事を決意する。
だが仕事仕事でかまう事が少なかった息子は
夫を怖がり泣くばかりでまともな子育てなどできない。
ある日夫は奥さんの事を思って奥さんの残した服を抱きしめて泣いていたところ、
息 ...