微熱の日(朱川湊人)
小学生の主人公と友人は人目を忍んで山を登って行く。
その山は祟り神がいると言われており、子供が入る事は禁じられているし、
大人も滅多に入らない。それに先日隣街の子供が山に迷いこんだまま
神隠しにあってしまったという事件があり ...
バスク、真夏の死(トレヴェニアン)
初老の軍医、ジャン-マルク(バスク出身)が青年時代の悲恋を回想するという体裁になっている。
フランスで勉強後、医師となってバスクの田舎町に赴任したジャン。
そこで快活で妖精のような女性カーチャ(別に本名があるらしい)と出会い、ひかれていく。
廃墟(筒井康隆)
作者・題名は不明。随分前なので所々脳内保管な部分もあるかもしれない。
舞台は原始時代。
Aは背が高く、ムキムキのマッチョで毛深い。
Bは色白で、細く長い手足が美しい。そして長い綺麗な黒髪。
結婚制度というものが、その時代にあったのかは不明だが、
緋色の迷宮(トマス・H・クック)
雑誌などの書評で絶賛されていた古典的?名作らしいです。
近所に住む8歳の少女が失踪した。子守をしていたのは、自分の息子である。
最後に彼女を見たのは息子ということになっている。
ひょっとすると自分の息子が誘拐しいたずらして殺したの ...
ハサミ男(殊能将之)
映画版は妙におキレイにまとめたせいで奇妙な後味ワルーだったな>ハサミ男
ずいぶん前に読んだのでうろ覚えだけど書いてみまんた。
女子中学生連続殺人が起こり、マスコミは死体にハサミを突き立てる犯行から「ハサミ男」と呼びだす。
物語は「ハサミ男」である「私」の ...
本物のサンタクロース(中原涼)
クリスマスの夜、サンタはプレゼントを配っていた。
ある大きな家で、小さな男の子に見つかる。
「やあ、サンタだよ。メリークリスマス」とサンタはプレゼントを渡したが、
男の子はニコニコ笑って「パパなんでしょ?」と言う。
「本物のサンタだよ」とサン ...
墓地を見下ろす家(小池真理子)
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主人公一家は格安の新築マンションに越してくる
マンションの三方を墓地、寺、火葬場に囲まれているのが不満だったがそれ以外は申し分なかった
しかし暮らしていくうちに次々に奇っ怪な出来事が起こる
(子供の足が急に切れる、地下室で ...
ピーターパンの島(星新一)
「ねえ、これから行く島には色々なモンスターがいるのかな?」
「きっとあの島のお城の中にお姫さまが囚われているんだわ」
「僕は勇者だ!君は魔法使い!邪悪な魔王をみんなでやっつけよう!」
操縦室
「これが最新型の輸送船ですか。太平洋のど真ん ...
墓地を見おろす家(小池真理子)
墓地のすぐ前にあるマンションの一室に引っ越した主人公一家。
そのマンションには何かが憑いていて(それが何かは最後まで言及されない)
マンション住人は次々と怪異に襲われる。
マンション住人たちは次々と引越し、最後に残された主人公たち一家も ...
バナナフィッシュにうってつけの日(サリンジャー)
サリンジャーの書いた、意味不明の話なんだけど。
ある男が奥さんと一緒に海岸沿いのホテルにきている。
奥さんはホテルの部屋で電話していて、夫はビーチで小さな女の子に話を聞かせている。
「バナナフィ ...