廃墟にて(ロアルド・ダール)
休み時間になにげなく手にとって読んだ世界の怖い話集みたいな本に載ってたショート。
(覚えてるあらすじ)
大昔の東欧あたりのどっかの国で大飢饉と疫病が両方やってきて人々はパニックに。
ある日、一人の ...
八丁堀の湯屋(平岩弓枝)
平岩弓枝のシリーズ時代小説(『御宿かわせみ』だったか?)
ある朝、湯屋の女湯で中年の同心Aの斬殺死体が発見された
武士が朝湯に女湯を使うのは通例で、朝は女性が湯を使うことは稀で
空いている事が多く、反対に男湯は朝から仕事前の庶民達で賑わう
そこへ武士が入 ...
華やかな手(曽野綾子)
黒田青志は障害者だ。
幼い頃不幸な事故により左手首を切断していた。
五年前、病床の母が青志に話があるといい呼びつけた。
曰く、あなたの左手を潰してしまったことを詫びたい、
親戚の法事に出かけるため赤子の青志を抱いて
確認不十分のまま車のドアを閉め、 ...
初春の客(平岩弓枝)
このシリーズそのものは江戸末期の市井の人たちや武士、同心達がいろんな事件の真相を追って、
出来るだけ温情をもって解決しようとする人情捕り物なんだけど、
時代背景としてたまにやり切れない結末になったりする。
その中の一つ ...
プラトニックチェーン(渡辺浩弐)
ファミ痛かなんかの雑誌で連載してる小話の一つが後味悪い。
ある所にカップルがいた。そのカップルは女性の方から別れを告げ、終わった。
しかし別れた日を境に、男は「おわらないぞ わかれないぞ おわらないぞ わかれないぞ おわ…」
と女性に付きまと ...
バトル・ロワイアル(高見広春)
その女の子達はクラスメイトを殺すなんて出来ずに数人で建物の中に閉じこもってる。
ただ、一人の臆病な子が主人公を殺そうと食事に毒(最初に支給された武器)を入れる。
それを誤って食べてしまった女の子が死に、疑心暗 ...
風葬の教室(山田詠美)
両親の転勤で見知らぬ土地の小学校へ転校してきた主人公の少女。
少女は聡明で純粋で美しかったが、それゆえに男の先生にひいきされ
クラスメイトたちから嫉妬され憎まれる。
また女の先生は、他のクラスメイトたちが、
「その子を私たちは嫌いなんだから ...
皮膚(ロアルド・ダール)
ある有名画家(故人)の特別展のようなことをやっている画廊に、
みすぼらしい老人が入っていくが、ただ入って絵を見ようとしているだけなのに、
不審者扱いで、追い出されそうになる。
老人は、この画家が無名の頃知り合いだったんだ、絵だって持っているん ...
美味の秘密(星新一)
美食家の富豪がいた。
ある日、きまぐれで場末のレストランに入る。
店主兼コックは無愛想な初老の男で、料理も定食屋の定番メニュー風なのに高い。
ところがその料理は、この世の物とも思えないほどの美味。
富豪は店主に、ホテルのシェフに推薦するとか、 ...
ボッコちゃん(星新一)
あるバーのマスターが女のロボットを作る。
名前はボッコちゃん。
マスターはボッコちゃんをお店に座らせてお客の相手をさせる。
ボ ...