湘南人肉医(大石圭)
あるきっかけをもとに食人を好むようになった男が
殺した女の娘(赤ん坊)を拉致って食用に育てる話。
少女に成長した娘は男以外の人間を知らず知能も幼児並。
冷凍庫の中には男が保存している女性の首が幾つか入っている。
その中の一つを見ていると少女は何故 ...
怪物(三島由紀夫)
脳溢血で倒れて、意識はあるが片手片足不随、口きけない状態になっている落ちぶれた元子爵の老人の話。
元執事の息子が持つ別荘に住まわせてもらい、長男長女は老人を半バカにしてるが、
末娘だけは「看護婦になんか任せないわ」って別荘で老人の世話をしてくれてる。
でもこ ...
歯型(丘修三)
「僕」と友人のA,Bは養護学校の裏にある公園で遊んでいた。
(僕・・・大人しく自己主張しない。A・・・自己中心的。成績優秀 B・・・寡黙で大人びている。)
そこへ足の悪い養護学校の生徒が通りかかる。
少年のひきずっている足と玉砂利が擦れる音に何ともいえ ...
不幸な子供(エドワード・ゴーリー)
金持ちの家に生まれた女の子のはなし
父親が仕事先のアフリカで死亡報告きて母親もショックで死亡
残った肉親の叔父も鉄骨かなんか頭に当たって死亡
寄宿舎に入るが虐められ脱走したところを悪い男につかまり
一日中暗い地下で花作りの内職をさせられ ...
十八史略
ある二人の男(ABとする)が山中で遭難する。
腹が減って死にそうなAに、Bが自分の腿の肉を切って与える。
それを食べてAは何とか生き延び、二人とも救出され無事下山。
AはBにとても感謝しており、お礼をしたいと思っていたが、忙しさに紛れて ...
「メキメキえんぴつ」・「大きくなったらなにになる?」(大海赫)
「メキメキえんぴつ」って言う独特な気持ち悪い挿し絵、
ホラーがかった内容の児童書が気になって、ぐぐって表紙の画像を眺めていた。
すると弟(小3)が覗き込んできて、突然「教室にその本あった!」と言ってきたので、早速借りてき ...
人生の決断
主人公(物語の語り手「私」)は妻と2人で幸せな毎日を過ごしている。
会社からの帰り道に、二股の分かれ道がある。
どちらの道でも家に帰れるが、普段はなんとなく右の道から帰宅していた。
ある日、なんとはなしに、いつもと違う左の道から帰宅。
すると、家 ...
Jの神話(乾くるみ)
全寮制女子高内で殺人事件が起こる。
しかも被害者には強姦された跡があった。
男性教員もいないこの学校でなにがあったのか、
依頼を受けた女探偵は調査に乗り出す。
百合っぽい描写を多分に交えつつ話はすすんでいく。
あるホモの科学者は自 ...
神の汚れた手(曽野綾子)
それらにまつわる人間模様などを淡々と描く小説。
以下多少うろ覚えながらその中の一エピソード。
ある老婦人が過去娘にさせた中絶手術を後悔している。
婚前交渉だったか婚外交渉だったか、とにかく「正式の」関係でなかったため娘 ...
エパミナンダス
主人公は子供で、名前を忘れてしまったので仮にEとする。
Eが、母親に頼まれて叔母さんの所におつかい(?)に行く
叔母さんはEにお土産としてケーキをくれる。
Eはそのケーキを力いっぱい握り締めて帰り、
当然ケーキは潰れてしま ...