ピーターパンの島(星新一)
「ねえ、これから行く島には色々なモンスターがいるのかな?」
「きっとあの島のお城の中にお姫さまが囚われているんだわ」
「僕は勇者だ!君は魔法使い!邪悪な魔王をみんなでやっつけよう!」
操縦室
「これが最新型の輸送船ですか。太平洋のど真ん ...
暗い雲におおわれて(ロバート・スウィンデルズ)
ローラは病気の母の為にクリスマスのプレゼントを選んでいた。
そんなローラの目に一枚の絵画が映った。
風の吹き荒れる荒れ野の絵だ。
ずたずたに切れた雲の様子が、風のうなりを感じさせる絵だった。
ローラは水彩画の好きな母にこの絵を買って ...
夏期限定トロピカルパフェ事件(米澤穂信)
ものすっごく省略するが、高校生の男女が日常で起こるちょっとしたミステリーを解決する作品の2巻。
最終話は後味悪い。
ヒロインの女の子の家に呼ばれた主人公。
そこで、(ヒロインを誘拐した500万よこせ)という脅迫電話に遭遇 ...
通りすぎた奴(眉村卓)
時は近未来で、都会には高層ビルが建ちまくり、人々は仕事と生活に追われる日々。
主人公は、確かビルの中でも、一番巨大な建物の会社で働くサラリーマン。
ある日、エレベーターが部分的に使えないか何かで、
普段使わない階段に向かった主人公は、黙々と階段を上る ...
反射的に後を追う
とある大学生3人が車で出掛けた。
ドライバーのCは少し疲れたから、脇の道に逸れて車を止めた。
休憩がてら、しばらく話をしていると、自殺についての話になった。
そこで、1人の学生が(Aとする)
「自殺は仕方 ...
100万回生きたねこ (佐野洋子)
一匹のネコがいました。百万回死んで百万回生きました。
あるとき、このネコは船乗りのネコでした。
船乗りはこのネコのことが好きでいつも船旅に連れて行ってました。
でも、ある日ネコは海に落ちて死んでしまいました。船乗りは大泣きしてネコのお墓を作りました。 ...
墓地を見おろす家(小池真理子)
墓地のすぐ前にあるマンションの一室に引っ越した主人公一家。
そのマンションには何かが憑いていて(それが何かは最後まで言及されない)
マンション住人は次々と怪異に襲われる。
マンション住人たちは次々と引越し、最後に残された主人公たち一家も ...
名も無き毒(宮部みゆき)
兄の結婚式をスピーチでぶち壊した妹の話も後味ワル。
昔から自分の都合のいいようにうまく嘘をつく妹。
結婚式のスピーチで楽しくスピーチを終えたかと思った後、押し黙り、
「…実は、お兄ちゃんにはずっといやらしいことをされていまし ...
野ブタ。をプロデュース(白岩玄)
主人公はイケメンで頭もよく周る少年。
男女両方に人気があり、美人の彼女と大勢の友人たちに常に囲まれている。
だが内心では友人たちを見下しているところがあり、
賢くてイケメンな自分は友人たちの中で一番ランクが上だと思っていた。
そんでもって友人 ...
十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA(貴志祐介)
主人公は他人の精神を読み取る超能力者。
その能力を活かして、精神に傷を負った人々の心のケアをしている。
そんな主人公が出会った少女は多重人格者だった。
恐ろしい震災により両親を亡くし引き取られた先では虐待を受け続け、
娯楽といえば父の形見の ...