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6001/3:2013/06/25(火) 14:00:59.29
女流ミステリ作家の短編

自己臭恐怖症のOL。
(私が臭いから、みんなわざと鼻を鳴らしたりくしゃみしたり、
私の後ろで目配せしたりで馬鹿にしてる…)
ある同僚青年だけはそういう事がなく、OLは徐々に惹かれていった。

親しくなった彼にはおかしな所があったので、OLは疑問を持ち、ある実験を思いつく。
(機械的に食事をとる事、匂いに鈍感すぎる事)


6012/3:2013/06/25(火) 14:03:33.45
二人の記念日に、OLは青年宅でディナーを作ることにした。
青年宅にはかすかな腐臭が漂っていたが、OLは何も言わなかった。
白ワインで乾杯するが、青年のグラスの中身は酢だった。
とても美味しい、僕のために奮発してくれてありがとう、
と微笑む青年を見て、疑惑は確信に変わった。
出来上がったディナーは、青年の分だけが調味料を省いたり入れすぎたりの、
わざと作った失敗作だった。青年は喜んで完食した。

602 3/3:2013/06/25(火) 14:06:12.17
OLは押し入れで青年の母親の死体を見つけた。
死体は蝋で固められていた。
彼は、殺すつもりはなかった、腐らないように蝋で固めた、と言った。
OLは彼を抱き締めた。
(死体は私が始末してあげる。かわいそうに、蝋じゃ臭いは防げないのよ)
(この人はやはり、嗅覚と味覚がないんだわ。
この人だけは臭い私をバカにしない…一生離さないわよデュフフフ)

彼は赤ん坊の頃、母親が目を離した隙に階段から落ちて頭を打ったせいで嗅覚と味覚を失っていた。
自分に欠陥があると気づいた彼は、思春期から母親に暴力を振るった。
DVで死なせた母親の死体を、腐ると厄介だから蝋で固めたのでした。終。


722 本当にあった怖い名無し:2013/06/28(金) 21:06:56.59
>>600
>>601
>>602
俺、たぶんその短編読んでいると思う。
10年以上前に読んでいて記憶が曖昧だし、手元に本がないから
確認しようがないんだが、その女性ってスバリ腋臭じゃなかったっけ?
間違っていたらゴメンね。

734 本当にあった怖い名無し:2013/06/29(土) 07:52:58.87
>>600,722
その作品は乃南アサの短編小説「向日葵」です。
「花盗人」というタイトルの小説に収録されてます。
頭を打ったことで嗅覚障害の青年と
体臭に悩む女性の奇妙な食事風景が面白い描写でしたね。
前もこのスレに書き込んだ方がいたようですが後味悪いストーリーだと感じます。
この小説に収録されてる他の作品「最後の花束」も
読み応えがある面白さと想像つかない後味の悪さがありお勧めです。

 

花盗人 (新潮文庫)
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