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1531/4:2014/01/30(木) 21:50:17.17
はやみねかおるの「名探偵夢水清志郎事件ノート」4巻より
「魔女の隠れ里」

主人公の夢水清志郎と、隣人の三つ子、岩崎亜衣、真衣、美衣は
旅行雑誌編集者の伊藤真里に誘われ、
村おこし企画の推理ゲームのアドバイザーとして「笙野之里」へ向かう。

人里離れた山の中にある笙野之里に、
唯一ある洋館「楼乱荘」に宿泊することになった一行。
一行を迎えたのは、洋館の主人の深見京一と、
村長の仁平茂吉と、医者の井伏鱒造と、僧侶の道頑だった。

到着して間もなく、宅配物が届き、
中身は「ゲームの駒」とされた11体のマネキン人形だった。


1542/4:2014/01/30(木) 21:52:41.48
そこへ、「これから笙野之里で凶悪な事件が起こる」という通報を受けて
警視庁特別捜査課の上越警部がやってきた。

しかし、この一連の流れには誰一人心当りがない。
緊迫した空気の中、食事の時間を迎えると、魔女からの犯行声明が流れる。
「第一の被害者」に指名されたのは、伊藤だった。

そんな中、楼乱荘に、魔女からゲームの内容を説明するFAXが届く。
そこには、「死体を隠せ!犯人ならどこへ死体を隠すか?」と書かれ、
笙野之里の地図と、楼乱荘にいる人物の名前が書かれていた。

しばらく考えた結果、深見は桜の木の下、
井伏、仁平、道頑は楼乱荘、その他の人物はすべて「谷」と答えた。


155 3/4:2014/01/30(木) 21:55:04.11
翌日、伊藤が失踪したが、みんなで手分けして探しても見つからない。

亜衣たちは、そこで、上越警部から、
20年前に楼乱荘で失踪した親子の話を聞かされる。
その事件は迷宮入りし、捜査にあたった当時の警部も、
定年退職して死んでしまったのだ。
上越は、通報を受け、運命的なめぐりあわせを感じ、
この里へやってきたという。

そんな中、仁平と井伏が倒れ、道頑が何者かに後頭部を殴られる。


156 4/4:2014/01/30(木) 22:03:22.27
そして、夢水の謎解きが始まる。
魔女は伊藤で、最初の事件は伊藤の自作自演だった。

仁平、井伏、道頑の3人は、
20年前、洋館の食事に出た毒キノコで、
食中毒を起こして死亡した3人の家族の死体を、
谷まで運んで遺棄していた。

伊藤は、死んだ3人の遺族で、
両親と姉の失踪の謎を調査するため、笙野之里に近づいたのだった。
そして、谷に遺体を隠すと答えた3人が犯人であると知った伊藤。

最初は3人を殺すつもりだったが、
夢水たちと出会って、運を天にまかせることにした。
結果、3人とも命に別状はなかった。事件は解決したかに見えた。


157 エピローグ:2014/01/30(木) 22:05:45.06
こうして事件は解決し、
伊藤は、仁平たちの口添えで、何の罪にも問われなかった。
伊藤の家族の遺体は回収され、道頑によって、手厚く葬りなおされた。
そして、夢水たちが帰った後、楼乱荘は全焼し、
焼け跡から深見の焼死体が発見された。

もう一つ、夢水があえて解き明かさなかった謎があるんだけど
それは、伊藤の家族を食中毒に追いやった張本人は深見の姉で
彼女自身も、毒キノコを食べて中毒死し
深見は彼女の遺体を楼乱荘に隠した、というもの。

深見は姉の死を受け入れられず、自らの精神の中に姉の人格を作った。
深見は夢水に真相を突きつけられ焼身自殺したということだった。


158 本当にあった怖い名無し:2014/01/30(木) 22:11:58.11
この話のエピローグの、夢水が解き明かさなかった真相は
シリーズらしくないってことだったのか、
当時青い鳥文庫の本には掲載されなかった。
講談社文庫版で加筆されたんだけど
結果的に最後まで伊藤は真相を知らず、
深見も深見の姉も死んでしまったのが後味悪い。

159 本当にあった怖い名無し:2014/01/30(木) 22:22:11.91
ちなみにこの作者、ハッピーエンド主義で
作中でも「みんなが幸せになるために事件を解決するのが名探偵の仕事」といってる。
だけど、ハッピーエンドのために真実をうやむやにするのって、いかがなものかと…

 

魔女の隠れ里 名探偵夢水清志郎事件ノート (講談社文庫)
魔女の隠れ里 名探偵夢水清志郎事件ノート
(講談社文庫)


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