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799 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/22 11:59
タイトル「確証」
太郎と花子は仲のよい夫婦だった。子どもはいない。
花子は太郎の世話をするのが生き甲斐のような、立派な妻だった。
料理の好きな花子は、肉が好きな夫のために、わざわざ近所の精肉店へ
肉料理を習いにいくくらい、太郎に尽くしていた。

しかし、今ひとつ自分に自信が持てない太郎は、イケメンの同僚、
一郎と妻の間を疑い始める。
一計を案じた太郎は、ある日汚らしげな娼婦を買い、わざと性病を
移される。彼は、その病気が自分→妻→一郎という順序で感染するだろうと思ったのだ。
案の定妻は体の不調を訴え始め、時を同じくして、
一郎が抗生物質などを服用している姿を目撃する。
証拠はつかんだ、これで決定的だ、妻を問い詰めてやろうと鼻息荒く帰宅すると、
家は灯りが消えていて真っ暗である。変に思って廊下を手探りで歩きはじめた
太郎は、足を滑らせて転ぶ。彼が足を滑らせたものは妻の死体から流れ出た血だった。
妻は殺されていた。犯人は、彼女と深い仲だった精肉店の主人。
犯人は言った。
「花子は自分を愛してくれて、夫とは絶対に肉体関係を持たないと言ってくれていた。
 自分も花子以外の女は知らない。それなのに身に覚えのない性病を移されるとは、
 夫と寝ていた証拠を見せつけられて逆上した」


800 名前:799 投稿日:02/07/22 12:00
作者は松本清張
これがドラマ化されていないのは、精肉店主が犯人ということで
珍権屋さんの登場を恐れたためだと思われ。

清張は、短編は特に後味の悪いものが多い。
短編集「隠花の飾り」はオール後味悪い大会。
長編でも「けものみち」「黒革の手帖」は後味が悪い。
ドラマ化や映画化もされているが、映像になると後味の悪さは薄められるような気がする。
松本清張は晩年になるほど後味悪い作品が増えてくる。

 

影の車 (中公文庫)
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黒地の絵 (新潮文庫―傑作短編集)
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