安達ヶ原の鬼婆
昔、京都の身分の高い大臣の屋敷に乳母として奉公していた岩手という女がいた。
彼女が世話をしている幼い姫君は生まれつき重い病を患っていて、いつまでも
口がきけないありさまだった。
あちこちの医者に見せてもよくならず、ある高名な祈祷師にお願 ...
人魚姫(アンデルセン童話)
王子が目を覚まして自分の姿を見たら嫌われると思い
その場から離れた後ノコノコやってきた他国の姫が
姫「私が王子を助けたのよ」の嘘
その嘘を真に受けて結婚する王子
海底の魔女に声と引き換えに人間になれる魔法を
家なき娘(エクトール・マロ)
旅の途中で両親を病気で亡くしたペリーヌが、一人旅で祖父の所を目指す途中のエピ。
ある店でパンを買おうとして唯一の財産の銀貨を出すと、店の主人が
「子供がこんな大金を持っているのはおかしい。盗んだに違いない」と言って ...
クレヨン王国/ドングリのかくれんぼ(福永令三)
動物園の「茶色クラブ」に動物達に混じってどんぐりがいた。
このどんぐり、愚鈍でトンチンカンなので、他の動物達からバカにされ、ロクに相手もしてもらえなかった。
それが不服などんぐりは、狐に相談した。すると狐は
「いつでもその ...
かぶら
日々せっせと蕪を作って暮らしていたが、
隣に住む意地悪な金持ちが、せっかく爺さんの作った蕪を
家畜に食べさせてしまうのだ。
爺さんは日々家畜を追い払ったが、金持ちは面白がって
「そらいけ、そらいけ」と豚をけしかけるので、稼ぎは ...
ねないこだれだ(せなけいこ)
表紙はコミカルなおばけのイラスト
「こんな夜遅くに起きているのは誰?」
「猫さん?ねずみさん?」
「それとも泥棒さん?」
…と一ページずつ夜起きているものが描かれているわけなんだが
ある子どもが夜起きていて「こんな遅くまで起きていると ...
兵隊と死神
あるお人よしな男が善行の酬いとして
「入れと命じた物が何でも飛び込んでくる魔法の袋」を手に入れる
男は魔法の袋を使ってその後も善行を重ね、悪魔を懲らしめたりする
ある時、魔法の袋に死神を閉じ込めてしまうと、世界中から「死」というものが無くなる
初めは天国かと思わ ...
たすけて!ガブガブくん(クリストファー・スレーター)
主人公のガブガブくんは石油を食べるモンスター
タンカーの事故が起こると流出した石油を全部飲んでくれるので皆からは感謝されていた
そんなある日、石油を吸い取るロボットが某国の博士によって発明される
事故が起こってもこいつが石油を吸い取ってしまうので ...
ズッコケ文化祭事件(那須正幹)
三人組のクラスは文化祭で劇をする事になった。
台本を誰が書くかでもめるのだが、
ハチベエは近所にプロの児童文学作家が住んでいる事を思い出し
その人に頼んで書いてもらうことにする。
快く引き受けてくれた作家だが、プロとは名ばかりで ...
ズッコケ結婚相談所(那須正幹)
三人組の一人・モーちゃんのバツイチ母に銀行重役との再婚話が持ち上がる。
モーちゃんの姉は再婚に反対はしなかったが、モーちゃん本人は浮かない顔。
モーちゃんに相談を受けた主人公・ハチベエと友達のハカセは三人で重役に会うが、