ガリバー旅行記(ジョナサン・スウィフト)
とにかくラストが酷い。
旅を繰り返し、最後にガリバーがたどり着いたのは馬が支配する国だった。
そこでは人間によく似た野蛮人が荷物運び程度として飼われている。
馬達はとても理性的で、言葉を覚えたガリ ...
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet(桜庭一樹)
早く卒業して「実弾」(=社会的な力。金とか)を手に入れたいと願う中学二年の山田なぎさは、
母親と引きこもりの兄(美形)との三人暮らし。
自称・人魚の海野藻屑がクラスに転校してきた日、なぎさは藻屑の足にある無数の痣を見てしまう ...
そして誰もいなくなった(アガサ・クリスティ)
10人の男女が孤島に招待される。
島に着き、一同が顔を揃えたところで何者かによって一人一人の罪を暴露される。
それからある者は殺され、ある者は良心の呵責に耐えかね自殺し、
客人たちは一人また一人と死んでいく。
誰かが死ぬ ...
神の道化師(トミー・デ・パオラ)
トミー・デ・パオラ
「神の道化師」
みなしごジョバンニは家がありません。
いつもは市場で玉投げの芸(ジャグリング)をして店の客よせをして、
その日のスープを貰い細々と生活をしていました。
ある日いつものように市場で得意な玉投げの芸をしていると、 ...
マサ、留守番する(宮部みゆき)
小学校でウサギ殺しの事件が起きて、短編集の主人公である元警察犬のマサが
事件解決のため動物たちに聞き込みをして解決していく
この話で後味悪いと感じたのは、本編ではなく雑種犬ハラショウの末路
ハラショウは鉄工所の ...
華やかな手(曽野綾子)
黒田青志は障害者だ。
幼い頃不幸な事故により左手首を切断していた。
五年前、病床の母が青志に話があるといい呼びつけた。
曰く、あなたの左手を潰してしまったことを詫びたい、
親戚の法事に出かけるため赤子の青志を抱いて
確認不十分のまま車のドアを閉め、 ...
重機動戦士の一日(火浦功)
火浦功のSF短編集「たたかう天気予報」収録
「重機動戦士の一日」
主人公の『僕』はジュニアの重機動戦士。
『僕』だけでなく、『僕』の父も母もクラスメイトも
大人も子供も人類は皆、重機動戦士として生きている。
今日も母の過激なミサイル攻撃で叩き起こ ...
意気投合(星新一)
ある宇宙船が未知の星に不時着した。生物がいるらしいが、
どんな生物かわからない。そのうちに宇宙船の周りにわらわらと生物が集まってくる。
人間に似た姿のその生物(宇宙人?)は友好的な笑顔で宇宙船を取り囲んでいる。
恐る恐る宇宙船から出た乗組 ...
宇宙人のしゅくだい(小松左京)
おみやげの次に宇宙人の宿題が載ってたなぁ。
今では立派な星&小松ファンになってしまったよ。
一応宇宙人の宿題のあらすじ。
女の子が通学路で倒れる。気がつくと変な場所にいて、目の前に宇宙人がいた。
「この星は戦争ばかりしている。そんな野蛮な奴らが宇 ...
午後の恐竜(星新一)
ある日曜の朝。男は外ではしゃぐ子供の声に目を覚ます。
「いったい何なんだ?」
男が外を見ると、恐竜が外を歩いている。
訳が分からないままリビングにいる妻に聞いてみる。
「さあ?よくわからないわ。でも害はないみたい。子供も喜んでいるし。」 ...