死体は語る(上野正彦)
日本の法医学の父的存在である氏のルポものなんだけど、
事件や事故の背景にある人間関係もしっかり描かれていて後味悪い話も多い
・冬場ストーブにかかっていたヤカンを倒してしまい熱湯火傷で死亡した幼児。
事故かと思われたが、火傷の形状から母親が直接熱湯を ...
子どもたちが屠殺ごっこをした話(グリム童話)
肉屋の息子が親が家畜を屠殺・解体しているのを見て好奇心が募り、
近所の赤ん坊を攫って解体してしまう
当然逮捕されるのだが、「子供がやった事だから仕方ない」派と
「例え子供でもこんな残酷な事やったんだから然るべき罰を与 ...
リヴァトン館(ケイト・モートン)
19世紀イギリスが舞台で、主人公はメイド。
メイドが仕えてる屋敷のお嬢様はその時代の女性に求められる
生き方に反発して、いつか家を出たいと思っていた。
自由に憧れ、その力を得るためにお嬢様は屋敷の者に隠れて
速記教室 ...
ハワイ神話/ペレ
スポーツが好きで勝負とかよくするんだが相手は勝っても負けても殺されている
凄く美しい女神なんだが惚れっぽく嫉妬も半端無いので相手の男は殆ど死んでる
ちょっと腹を立てたら島とか溶岩で村ごと殲滅なのでほんとに恐ろしい女神様 ...
ヨブ記(旧約聖書)
聖書のヨブ記の話。
ヨブという男はとても信心深かった。
毎日神に祈り、感謝することを忘れない。
神はそんなヨブの態度を気に入っていたのだが、そこに悪魔がいちゃもんを付ける。
「信心深いのはヨブが今恵まれているから。不幸になれば掌を ...
十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA(貴志祐介)
その能力のために苦しんだ過去があり、実質、天涯孤独の身上。
彼女は阪神・淡路大震災後にボランティアとして被災地に赴き、
可愛らしい女子高校生・千尋に出会う。
千尋が多重人格者で苦しみを抱えている ...
忍者梟無左衛門(山田風太郎)
フィクション嫌いな人はスルーしてくれ。
田沼親子の全盛期、下っぱの忍びである主人公Aの元に武家の娘Bが尋ねてきていた。
Bには許婚がいてもうすぐ祝言という時だったのだが、Bの父親が田沼に圧力をかけられ
どうしても娘を差し出さなければ ...
色情の執念はおそろしい
ある僧が即身仏となることを決意し、地面深く穴を掘って生き埋めになった。
その時僧の年齢は六十一歳。それ以来五十五年間、塚からは念仏と鉦の音が聞こえ続けた。
埋められた塚の印に松の木を植えたが、それが大木となり苔むしても、一向に念仏が止む気配がない。
ある ...
GOTH/土 Grave(乙一)
小説『ゴス』
ある青年が、人を棺桶に入れて生き埋めにしたいという願望を持っていた
ある日とうとう中高生くらいの少女を攫って棺桶に入れて生き埋めにする
棺桶には地上と繋がる呼吸用の筒があって、青年はその筒を通して少女と会話するが、
イノセント(中村うさぎ)
殆ど覚えてないから>>2に近い状態だけど、中村うさぎの「イノセンス」っていう小説
前半は主人公である牧師の日記みたいな内容
牧師は昔、孕ませた恋人を殺した過去がある(これが物語のどの辺で明かされるかは忘れた)
その罪悪感から養子をとったんだけど、娘 ...