公然の秘密(安倍公房)
とある街で「用水路には子象がいる」という「公然の秘密」があった。
もうとっくに死んでしまったものと思われていたが、ある日そこから出てきてしまう。
あちこち腐りかけ、痩せてハリボテのような子象は食べ物を求めて街をうろうろする。 ...
我ら地獄を見たり(西村京太郎)
うろ覚えな部分が多いので間違ってたらすまん
主人公はある大きなマンションで妻と暮らしている青年
そのマンション群は山を切り開いて建てられたもので、周囲は豊かな自然に囲まれた静かで住み心地が非常にいい
マンションには同じサラリーマン(以下B)、子供が誕生 ...
明治断頭台(山田風太郎)
明治時代の警察官僚機構創成期を舞台にした、連作形式の推理モノ。
セックスした翌日には死者の口寄せができるフランス人の巫女とか
常に水干烏帽子姿の変り者の弾正台(今でいう監察)役人(探偵役の主人公)とかが登場する
山田風太郎らしいトンデモ要素ありの ...
Ωの聖餐(平山夢明)
ちょいグロいのが嫌いでなければお薦めできる
主人公は数学科の優秀な学生だったが、夢を諦めヤクザの元で働いている。
彼が下っ端ヤクザの先輩に連れられて会ったのは、「オメガ」と呼ばれる巨漢だった。
それはまさしく巨大な肉の塊で、不潔 ...
ひとつのタブー(星新一)
ある諜報部員の男が、航空機の不時着事故で無人島に流れ着いた。
周囲に他の島影はなく、定期船の航路からも外れているらしく、救助の見込みは低かった。
しかし、浜辺の浅瀬では容易に魚が獲れ、調べたところ食用になる植 ...
首を吊った三体の影
とある田舎の中学校の裏手には三本の木があり、生徒は教師から
そこに近づいてはいけないと厳しく言われていた。
理由は不明だが生徒達はそういうものだと素直に受け入れ、従っていた。
ある時一人の生徒がそこを通らなければならない状況になってしまい
恐る恐る ...
野菊の墓(伊藤左千夫)
野菊の墓 漫画でパラっと読んだだけから詳細は違うかも
主人公の少年Aの家は田舎の由緒正しい家柄でBはAの家に奉公に来ている。
Bは野菊のように可憐な少女で、いつしかお互いがお互いを意識するようになり
恋心が芽生え。お互いの気持ちを ...
家畜人ヤプー(沼正三)
日本人男性・麟一郎とドイツ人女性・クララは恋人同士。
未来から時間旅行に来て事故にあった白人女性ポーリーンを助けたことから運命は大きく変わる。
ポーリーンが住む未来世界では白人が絶対的存在として君臨し、
黒人は奴隷、そして日本人(黄色人種は日本人しかいない設定 ...
三浦右衛門の最後(菊池寛)
戦である年若い兵士が捕えられた
当時の常識なら囚われの辱めを受けるくらいなら切腹か
さっさと斬首してほしいと思うところだが、その若者は敵に
「腕一本切り落としたら命だけは助けてやるがどうする?」と聞かれ
片腕をなくしても生き ...
最低の死に方せずにすんだだけで良かったね
どことなく絵のイメージが残っているような気がするので漫画かもしれない
舞台は現代じゃなくてだいぶ昔で、日本ですらないかもしれない
主人公は美少女だがやや不良で、誰ともつるまないで一人でいる事が多い
男子は彼女の体を狙い、女子 ...