初つばめ(藤沢周平)
両親が亡くなって姉弟が残された。
姉は弟を養うために必死で働き、いかがわしい店に勤めたこともあった。
やがて弟は大きな商店に奉公へ出て、そこで順調に出世していった。
姉は弟の成長を喜んだが、自分のようなものが弟の周りをうろついては
迷惑になると ...
サバイバー(チャック・パラニューク)
アーミッシュの様に、厳格な教義に乗っ取ってコミュニティを作って生活する教団があった。
衣食住の全てが教義に縛られ、近代技術を排除した清らかな自給自足生活を送っている。
(と言うのは建前で、実際は幹部が外部から物を購入 ...
太郎柿次郎柿(宮部みゆき)
ある料理屋の二階で、若い男性客が絞殺されてるのが発見され、
その男性客の周りには華美で高価な干菓子の詰め合わせが散らばっていた。
被害者は直ぐに身元が判って、近くの大店の手代Aで、この日誰かと待ち合 ...
アイのメモリー(乙一)
映画館の側で生まれた烏(からす)がいて、その烏は映画館から聴こえる声を覚えて喋れる烏になった
ある日、烏は盲目の少女と出会う。少女は喋る烏を人間だと勘違いして会話した
少女のことを気に入った烏は、人を襲って片方の眼球を抉り出し、その眼球を少女の元へ運んでプレゼ ...
脳光速―サイモン・ライト二世号、最後の航海(田中啓文)
人類は宇宙に進出していたが、ある時から人類は「目に見えない怪物」に襲われるようになる
怪物に襲われた人間は、植物人間のようになって死(?)んでしまう
その現象は始めは地球から一番離れた宇宙の植民地で起こっており、やがてだんだん地球の方へと近づいてきた
人類が ...
銀河を駆ける呪詛 あるいは味噌汁とカレーライスについて(田中啓文)
地球人が宇宙進出している時代の話。地球人の乗った宇宙船の集団が、宇宙人の乗った宇宙船と遭遇した
宇宙人は、昔人類が宇宙に送った地球人のデータ(フィクションじゃなくて、
現実で実際にそういうのを宇宙に出してるらしい)を見て、それからずっと地球人を探していたと言った
ロボットの魂(バリントン・J・ベイリー)
ロボットの主人公は、自分のアイデンティティを求め、
養父母の元を離れ、ある国でクーデターを起こす。
城を占拠し、王族を捕らえた主人公は、王の助命を願い出た側近に、
自分と行動を共にするなら助けると告げ、側近は心ならず ...
不思議な猫
まぁ、うろ覚えなんでいろいろ違ったらすまんね。
小学生の女の子二人が灯油缶から子猫の声がするのに気付いた。
灯油缶はきっちり閉じられており、あかない。
缶切りの要領で開けなければならなかった灯油缶に、どうやって猫 ...
悪夢の棲む家 ゴースト・ハント(小野不由美)
元々「悪霊」シリーズとしてティーンズ文庫から出されていたシリーズの続編。
全体的にうろ覚えだけど、あらすじ自体は普通のホラー小説なため簡単に説明。
ある中古の家を買った母子に霊現象やポルターガイストが襲いかかる。
それの解決を依頼された主人公属す ...
ボックス21(アンデシュ・ルースルンド・ベリエ・ヘルストレム)
ストックホルム警察のエーベルトは有能だがやや偏屈で、職場でも孤立気味である。
唯一親しく付き合ってるのが同僚のベングト。
週末にベングトの家庭を訪れ、彼の若く美しい妻・レナや
幼い子供らと食事を共にするのがわずかな安らぎの時間だった。 ...