幻色江戸ごよみ/第二話「紅の玉」(宮部みゆき)
佐吉は腕のいい飾り職人(かんざしとかを作る職人)だが、
結婚した年に施行された『ぜいたく禁止令』のため、仕事を失っていた。
しかも、恋女房は心臓を悪くしてしまい、ほとんど寝たきりになってしまう。
お金さえあれば、恋女 ...
好色(芥川龍之介)
昔ある男がたまたま見た美しい娘に一目ぼれ
しかし娘は高い身分の娘で男にはどうする事も出来ない
悩んだ男は「美しい人の一番汚い所を見れば冷めるんじゃないか」と
娘のお付きの女を襲いまり箱(おまるみたいな物)を奪う
...
決壊(平野啓一郎)
平野啓一郎の決壊も結構後味悪かった。
殺人事件が起きていて
主人公の弟が被害者になる。
主人公は昔から感情が薄くて、しかも頭が超イイし、犯罪とか起こしそうみたいな描写もアリ。
もしかしたら主人公が犯人では?ってミスリードしていて
実際途中 ...
黒石島殺人事件(諸星大二郎)
後味が悪いというか、刑事ものなのに何も解決しない気持ち悪さ
カタルシスの対義語ってあるのかな?まあそんな感じ
いま携帯からなんでまとめる自信がないので、誰か分かる人がいたらお願いします750 名前:1/ ...
仔羊たちの聖夜(西澤保彦)
とあるマンションでは二件の飛び降り自殺事件があった。
一件目の自殺者は少年だった。それはクリスマスイブの事だった。
有名進学高に受かったばかりで幸せ絶頂だったはずの彼の死体の横には、
クリスマス用に包装された包みがあり、中には何故かエロ本が入っていた。 ...
崖の国物語(ポール・スチュワート)
前提としてこの物語には独特の法則や文化がある
例:暖めれば浮き、冷やせば重くなる浮遊石を用いた飛空船や、浮遊石の上に建てられ
鎖で地上とつながる学術都市サンクタフラクスなど。また崖の国という名からわかるように
サンクタフラクス ...
こぶ天才(筒井康隆)
人間の背中に張り付いて瘤のようになる寄生虫がいる。
子供のうちにその寄生虫に憑かれると知能が高くなるということで、幼い子供を持つ親はみんな虫を付けたがった。
だが虫は一度付くと一生取ることは叶わず、ノートルダムのせむし男のような外見にならなくては ...
輝く断片(シオドア・スタージョン)
あるところに醜くて仕事もできず皆に蔑まれている男がいた。
仕事場では馬鹿にされ、友達も、顔見知りさえもいなく、いつも一人ぼっち。
そんな男がある日、行き倒れの女を見つける。
女は、腹部に大けがを負っており、顔 ...
奇妙なエデン(フィリップ・K・ディック)
うまくまとまらなかったけど、好きな話なので。
宇宙開発をするような近未来、小型の宇宙船に乗った二人の男、AとBは見たこともない星にやってきた。
その星にはなにか猫のような生物の足跡があり、
攻撃的で危険な生物かもしれないとA ...
形(菊池寛)
ある国に無敵を誇る武士がいた。
武士は真紅の甲冑を身にまとい、最前線で一番に槍をふるう。
その姿に敵は恐れおののき、姿を見ただけで逃げ出す程だった。
ある日武士は若武者に戦で甲冑を貸して欲しいと頼まれる。
一番槍の誉を味わって ...