ムクロバラ(宮部みゆき)
気弱そうな青年にDQNが絡んでるのを見て放置できなかったおじさんは仲裁に入る。
しかしふぁびょったDQNはおじさんに刃物を持って襲いかかってきた。
揉み合っているうちに、気づくと刃物はDQNに刺さっていた。
青年や目撃者の証言でおじさんの正当防衛は証 ...
モーリスとネコ(ジェームズ・ハーバート)
ブラッドベリかマシスンだったかすら記憶にない(苦笑
主人公は厭世的な性格で誰とも関わりを持たず、来たりくるであろうホロコーストに備え、
独り生き残るべく考えている男。
男は収入の殆どと仕事外の時間を注ぎ込んで、自宅の庭に核シェルターを製作し ...
密告函(岩井志麻子)
明治の頃、全国的にコレラが大流行し、多数の死者を出した。
主人公の男は岡山の外れの村役場の小役人で、
できた妻を持ち、子供もいて、満ち足りた生活をしていた。
平穏な村にもコレラがやってくる。
同時に、コレラを払うという怪しげな祈祷師の一家も流 ...
味噌汁の味(日高のぼる)
同居の旦那父に毎日虐められている嫁。
気に入られようと必死で旦那父好みの食事を作ろうとするが、
旦那父はまずいまずいと言って亡き妻(旦那母)の食事がどんなに素晴らしかったか語る。
ある日あんまりにも腹が立った嫁は、つい魔が差してみ ...
虎落の日(朱川湊人)
主人公の孫と、彼女の友人の孫は同い年だったが、友人の孫が事故で死んでしまった。
お悔やみの言葉すらかけられないほどに憔悴しきった彼女になんとなく会いづらくなる。
だが、ある日友人は「あなたの孫を連れて家においで」と誘ってきた。
同い年の自 ...
蒔いた種(深谷忠記)
日本は完全に老人国となり、同時に、十年ほど前から酷い食糧難にあった。
北半球全域を襲った四年つづきの大異常気象によって、アメリカをはじめとする世界の国々が
自国民の食料を確保するために穀物の輸出を制限し、
同時に三百海里宣言を行って、日本を世界の海から締め出してしまっ ...
峰打ち不殺(南條範夫)
さっき読んだら後味悪かったので書いてみる。
これもまだ読み途中なんだけど、ほぼ短編集みたいな感じだから大丈夫かな。
嫌な人はここから2レス飛ばしてください。
この章の主人公・月岡雪之介は、凄腕の剣士である。腕が立つにもかかわらず控えめで ...
女狐(栗本薫)
江戸時代を背景にした時代小説の短編集だが、
このスレ向きの後味の悪さ。
同心だかなんだか、ともかく治安を守る立場にいる男が、最近世間を騒がせている
放火魔を見つける。放火魔は少々オツムの足らない少女で、悲惨な ...
マイナス1(J・G バラード)
ある精神病院から凶悪な殺人犯である患者Aがある日忽然と消える。
その精神病院は外界から完全に隔絶されていて、金持ちの私的牢獄としても使われていて
脱走者など出したら大事なので院長以下躍起になってさがすが、患者Aは見つからない。 ...
村井長庵(筒井康隆)
江戸時代、裏稼業がバレそうになった悪徳医者が辺鄙な離れ小島に逃げてくる。
都会の有名な医者だってんで無知蒙昧な村人に有難がられてやりたい放題、
ロクな薬も処方せずに高い医療費をふんだくる。
その内取れるものがなくなると今度は患者の女房や ...