明治断頭台(山田風太郎)
明治時代の警察官僚機構創成期を舞台にした、連作形式の推理モノ。
セックスした翌日には死者の口寄せができるフランス人の巫女とか
常に水干烏帽子姿の変り者の弾正台(今でいう監察)役人(探偵役の主人公)とかが登場する
山田風太郎らしいトンデモ要素ありの ...
三浦右衛門の最後(菊池寛)
戦である年若い兵士が捕えられた
当時の常識なら囚われの辱めを受けるくらいなら切腹か
さっさと斬首してほしいと思うところだが、その若者は敵に
「腕一本切り落としたら命だけは助けてやるがどうする?」と聞かれ
片腕をなくしても生き ...
真昼の悪魔(遠藤周作)
もう20年以上も前の小学生の時に一度読んだだけなので、あらすじもラストもほとんど忘れていますが、
確か美人女医が主人公で、女医は表向きは優しくて天使みたいなのに、裏の顔は残虐で冷酷で、
こっそり患者を殺したり、背徳的な恋愛をしたりしていた、と ...
もうひとりのシーリア(シオドア・スタージョン)
スミスは、アパートの自分以外の住人に異常に関心を持っていた。
住人が留守の間にこっそり部屋に忍び込んで、私生活を嗅ぎ回って満足していた。
スミスの真下の部屋にシーリアという女が越してきたので、
さっそくその部屋に忍び込んだけど、まったく生活 ...
マーブル騒動記(井上剛)
速読しようと思ったけどバイトで疲れてるし飛ばし読みしたから細かい部分は分からんけど割愛して
ある日、テレビ局のプロデューサーの主人公の家に一頭の牛(以下、太郎)がやって来る
太郎は人間のように高い知能を持っていて、主人公に『君の番組に私を出演させてほしい』と語りか ...
みんなの願い(八塚顔高)
ある日地球に神様がやってきて、願い事を一つ、
それも「一番多く願われた事」を叶えてくれると言った。
そこで世界中の人々は争うのを止めて、一致団結して皆で「世界平和」を願おうということになった。
そうしてい ...
水底の祭り(皆川博子)
1970年代くらいの東京。主人公は、歌舞伎町辺りの小さなバーのバーテン(女性)。
店は30歳くらいのママ(A)が運営しているが、癇癪持ちなため主人公は距離を置いている。
また、店の出資者はそのママの叔父(B)。40代のナイスミドルで ...
魔王(伊坂幸太郎)
数年前読んだうろ覚え
ある平凡な男がいた。男には助平な弟がいて、
弟は酔っ払うと「おっぱい大好き!女子高生最高!」と口走っていた
ある日男は「自分が考えたことを他人に言わせる」という腹話術のような能力を身に付ける
ある政治家が総理になり、国を鎖国し、 ...
迷路(阿刀田高)
うろ覚え
ある青年が女を殺してしまう。死体を家の中にある井戸のような場所に捨てるのだが
(井戸というか、なんか海に繋がっているっぽい描写があった)、
数日後には死体が消えていた(青年は満ち潮と引き潮の関係で海に流されたみた ...
みんな邪魔(真梨幸子)
「ミレーユ」の章を思い出した。
ミレーユ、というのはハンドルネームで、とある伝説的な少女漫画のファンクラブが舞台。
会員は、みな、更年期を迎えたおばちゃん。
いわゆる、オタクおばちゃんの集まり。
ミレーユだのガブリエルだのエミリーだ ...