ムクロバラ(宮部みゆき)
気弱そうな青年にDQNが絡んでるのを見て放置できなかったおじさんは仲裁に入る。
しかしふぁびょったDQNはおじさんに刃物を持って襲いかかってきた。
揉み合っているうちに、気づくと刃物はDQNに刺さっていた。
青年や目撃者の証言でおじさんの正当防衛は証 ...
ぼくのメジャースプーン(辻村深月)
主人公(小学校四年生)には不思議な力がある。一言命じれば相手は絶対に服従する力。
同じ相手にギアスは一度しか通じないなど条件はいろいろあるが、
うまく使えば自殺させたりもできる強力な力だった。
ある日主人公は風邪で学校のウサギの世話が出来ず、替わりに ...
さくら橋(乃南アサ)
A(小6くらい)には、年の離れた弟(小学校入学したかしないかくらい)がいる。
その弟の友達のB。Bには父親がおらず、Bを育てる母親はバーのママで、
なかなかBの面倒を見れないため、夜はA家で預けられていることが多かった。
Aの家は両親と祖父母、そして弟とAの ...
穴熊(藤沢周平)
この人の短編はけっこうな確立で後味悪い
主人公の博打打ち、浅次郎はかつて恋仲だったお弓という娘を探している。
彼女は浅次郎に何も知らせず莫大な借金を抱えた両親と共に夜逃げしたのだが、
まだ江戸のどこかに潜んでいるのではないかという希望を持っていた。
二年 ...
おしまいの日(新井素子)
かなり前に読んだのでうろ覚えですが・・・
主婦「三津子」が主人公。
旦那「はるさん」のことが好きで好きで、とても大事に思ってる。
「はるさん」はとても仕事が忙しい。毎日毎日、土日も返上で深夜まで働いている。
「三津子」は「はるさん」の身 ...
空中ブランコ乗りのキキ(別役実)
教科書に載ってたサーカスのブランコ乗りの話も後味がもの悲しい
うろだけど
主人公の女の子は生まれたときからサーカスのブランコ乗りとして芸を見せていた
亡くなった父親もブランコ乗りだったが、
ある難易度の高い技に挑戦していた ...
鏡のなかの鏡―迷宮(ミヒャエル・エンデ)
その中のひとつ「ずっしりした黒布の襞が」
舞台の上で一人のダンサーが幕があがるのを待っている。
幕が上がり次第、複雑な踊りをソロで踊らなくてはならない。
ダンサーは開演を待ち続け、すぐに踊りだせ ...
はてしない物語(ミヒャエル・エンデ)
金髪の可愛い男の子は大人しい性格のせいでいじめられっこ。本だけが友達の日々。
毎日クラスメイトから逃げ回って本の世界に閉じこもっている。
ある日古本屋で一冊の本を見つけ、思わず万引きして学校もサボって読みふける ...
赤朽葉家の伝説(桜庭一樹)
この話は紅朽葉家という鳥取の製鉄所を営む旧家の、三代に渡る話なんだが、
そこに出てくる百夜という女の一生がちょと後味悪かったので書いてみる。
紅朽葉家の主人は万葉という嫁をもらったが、嫁をもらう前に真砂という女中をお手つきにしていた。
真 ...
子供が喜ぶ現代のこわい話
戦争中、広島から祖母のもとに疎開してきた姉弟。
広島に大きな爆弾が落ちた噂を聞き、両親のことを心配した二人は祖母に黙って広島へと歩いて向かう。
湖に差し掛かった時、あたりの町で敵機襲来のサイレンが鳴り響き、町の人々は一斉に避難する。
姉 ...