モーリスとネコ(ジェームズ・ハーバート)
ブラッドベリかマシスンだったかすら記憶にない(苦笑
主人公は厭世的な性格で誰とも関わりを持たず、来たりくるであろうホロコーストに備え、
独り生き残るべく考えている男。
男は収入の殆どと仕事外の時間を注ぎ込んで、自宅の庭に核シェルターを製作し ...
天からの声(赤川次郎)
主人公は刑事。いわゆる公団団地みたいなところに住んでる。
その主人公に、近所の老夫婦から相談が来た。
上の部屋の騒音がひどいという。
主人公も聞いてみたが、確かにひどい。ズーンズーンという重低音。
さっそく上の部屋にクレームしに行くが、上の部屋の若夫婦はそんな ...
レイプ(坂辺周一)
実際に読んだことあるひといたら補完修正してください。坂辺周一の「レイプ」。
「性的に慎ましくない女は正さなければならない」という信念のもと
その手の女をみつけてはレイプしまくっている男。
ある日男は理想像とする淑やかな女性 ...
竈さらえ(見延典子)
広島城下の呉服問屋「松藤屋」の末娘の11歳のおりんは、両親、兄達の庇護のもと、
何不自由なく育てられ、真っ直ぐな性格をもった少々お転婆な少女で、
家での窮屈な手習いを嫌って、隙を見つけては家を抜け出すので母親は手を焼いていた。
お ...
善意の集積(星新一)
ある所に心の優しい、盲目の少女がいた。
ある日地球に宇宙人がやって来た。友好的な宇宙人で、たまたま通り掛かった地球の調査を行っていた。
しかし彼らはとても醜い容姿をしていた為、彼らを目にした人は気を失って話を聞く事が出来なかった。
困っていた宇宙 ...
夜の桜(平岩弓枝)
江戸時代、役人の主人公は逃亡中の犯人を捕まえるために
身分を隠して、ある飲み屋の女に近付く。
彼女は犯人の元恋人だった。女を張っていれば犯人が現れると踏んだのだ。
人に騙され続け苦労してきた女は、最初は主人公のことを怪しむが
やがて主人公のこと ...
赤い旗(槇本楠朗)
『赤い旗』という昭和五年に出た槙本楠郎という人の本を紹介してみる。
今じゃ革命とかお笑いだけど、当時の人は本当になりふり構わずに
何かを信じていたんだなあと実感できて後味悪いっていうか後味怖い。
一応「童謡集」ってことになっていて ...
症候群(西村寿行)
あの頃は、小松左京や松本清張のようなミステリーを求めていたなあ。
金持ちの老人が、人里離れた山荘で、忠実な下男と共に暮らしていた。
ある日、幼い兄妹が迷い込んできたので、二人を飼おうと思いついた。
飼育用の巨大なガラス製 ...
闇の中へ(グレッグ・イーガン)
主人公はボランティアのレスキュー隊員。
この世界では異空間が出現する災害が起こっていた。
ドーム状の異空間が突然現れ覆われた地域から脱出が不可能になる。
しかし外には逃げられないが異空間の中心へ向かうことは可能だ。
冷静に中心を目指す住民もい ...
屋根裏部屋の花たち(V.C. アンドリュース)
最悪で、しばらく食欲がうせるくらい後味が悪かった。
長男・長女・次女・次男という構成の4人の兄弟が、両親と幸せに暮らしていた。
しかし、ある日突然父親が死んでしまい、収入のなくなった母と兄弟は、母の実家へと帰る事に。 ...