被殺の錯誤(森村誠一)
主人公は刑事。寝たきりの母親を殺害した男の事件を担当する。
殺したのは2人兄弟の兄(もしかしたら弟だったかもしれん。曖昧でゴメン)。
話によれば、寝たきりの母を挟んで兄弟で口論となり、
怒った兄が弟に向かって投げたポットが母親に誤って当たってしまったと。 ...
妻は成仏していますか?
実在霊能者への誌上相談コーナーがモヤモヤしたので投下させて頂きます。
相談者は妻子ある男性。
既婚女性と、いわゆるW不倫をしていた。
その関係が本妻に知れるものの、相談者いわく『話し合いの末半公認のような形になった』。
鬼畜(松本清張)
貧乏夫婦二人は汗水垂らして真面目に働いて、ちょっと小金ができた。
金を手にした夫は遊び心が起こり浮気する。夫の浮気に妻も気づくが正面切って責めはしない。
ぎりぎり歯ぎしりしながら金を厳重に管理して夫の小遣いを減らす。
妻に頭が上がらな ...
最後の花束(乃南アサ)
主人公の「僕」は祖母に育てられて中学を卒業後、家出同然のように家を飛び出し
都会で飲食店で寮に住み込みで働いている。
お客やその他の人に可愛いと容姿を誉められることが多く、
だけど満たされることもなくただなんとなく生きてる毎日だった。
あると ...
白い壷(津村節子)
洋子は幼い内に母を亡くし、仕事をしながら家事全般を担って父と二人三脚で生きてきた。
その父に再婚の話が持ち上がり、掌を返したように結婚を勧めてくるようになる。
父の世話のために婚期を逃した部分もあったために、
洋子は耐えきれない理不尽さ ...
ただよう小舟(曽野綾子)
早くに両親と姉を無くし、ぼけた祖母と二人暮しのOLであるA子は同僚B男と結婚した。
B男は戦災孤児で施設や寺で育った苦労人だが、
性格の明るい人気者でA子はB男と結婚できたことを心から幸せに思っていた。
式場で一時期自分につきまとっていた別会社の社員C男の姿 ...
ニッポン樫鳥の謎(エラリー・クイーン)
ニューヨークで起きた不可解な密室殺人をクイーン警視の息子、エラリーが解決する。
被害者は実は明らかな自殺だったが諸々の事情で偶然、殺人事件の様相を呈していた。
事件解決の後エラリーは自殺者の婚約者ジョンを家へ招き、さらに自らの推理を語る。
味噌汁の味(日高のぼる)
同居の旦那父に毎日虐められている嫁。
気に入られようと必死で旦那父好みの食事を作ろうとするが、
旦那父はまずいまずいと言って亡き妻(旦那母)の食事がどんなに素晴らしかったか語る。
ある日あんまりにも腹が立った嫁は、つい魔が差してみ ...
夜陰譚(菅浩江)
会社の同僚からは見下されているが、その仲間からは離れられる自信もない
自分が見下されていることに気づいているが
皆が話している楽しい話題に肯くだけしかできない
ある日見知らぬ路地に迷い込んだ
そこで木になった真っ黒な眼と四角く空いた口をもつ男に出会う ...
すばらしい新世界(ハックスリー)
人間は人工受精で完全生産され、しかも完全な洗脳階級社会になった未来の話。
いい身分なのに社会に疑問を感じている青年Aが連れの女性と一緒に
昔のまま暮らしている野蛮人保護区を見学に行く。
子供は人工受精で生まれるため、親という言葉が恥ずかしいものとして ...