レ・ミゼラブル(ヴィクトル・ユーゴー)
ミュージカルで感動したので劇場の売店でまとめ買いしたんだけど
自分の好きなシーンが原作ではドン退きするくらい悲惨だった。
主人公は元囚人。
前科者への冷たい世間の仕打ちに一時期はやさぐれていたが
荊の城(サラ・ウォーターズ)
(長い話で、記憶力も文才もないのでいいかげんなマトメですみません)
主人公スウは19世紀のロンドン下町に住む少女。
もともと捨て子だったのだが、実の子と分け隔てなく愛情を注ぐ養母のもとで育ち
猥雑な街の中で、貧しくても楽しく暮らしている。
動物農場(ジョージ・オーウェル)
酔っ払いの農場主の下で何も生産しない人間に酷使されつつ暮らしていた動物たちは
あるときいっせいに人間に叛旗を翻し、「革命」に成功し人間を追い出し、動物だけで暮らし始める。
革命を予言してその直前に死んだ尊敬を集める老豚の思想に従い
「2本足悪い・4本足良い」 ...
焦茶色のパステル(岡嶋二人)
ある牧場でそこの牧場長:深町と、深町の知人の競馬雑誌記者
モンパレットという繁殖牝馬、その仔パステル、二頭と二人が殺される事件が起きた。
パステルの父はダイニリュウホウ(父リュウホウ、母ズイウン)という四冠馬。
事件の謎を追う内に、パステルの ...
炎天(W・F・ハーヴィー)
ある画家の手記という形の話。
八月の炎暑の日の午後、その画家はふと思いついて一枚の絵を描く。
それは法廷画で、肥った男が裁判長に厳しい判決を言い渡されて呆然としているというものだった。
出来栄えに満足した画家は、それを丸めてポケットに入れ、ぶらりと ...
よぶこどり(浜田廣介)
やはり童話なんだけど(もしかしたら同じ作者かも)
ある日、りすが畑で1つの卵を拾う。
リスは毎日その卵を温めてそのうちひなが孵る。
独りだったリスは嬉しくて、ひなが可愛くて仕方なくて、大切に大切に育て ...
旗本の師匠(岡本綺堂)
「鎧櫃の血」から、旗本の師匠。
ある旗本は、手習いとして武家の子供、町人の子供をわけ隔てなく
無月謝で教えていた。お祭り時には餅や強飯を出したりした。
あるお祭りの日、武家の子供が町人の子供の飯に箸をさしたことから
町人・武家に分かれて喧嘩になった ...
消えずの行灯(宮部みゆき)
身寄りのない女の子は、食堂に住み込みで働いている。
貧しい生活ながら、無欲な女の子はそれなりに満足していた。
ある日女の子の元に知らない男がやってくる。
食堂を辞めて新しい仕事に就いて欲しいそうだ。そのためなら大金も出すという。
あからさまに ...
誘拐犯(山本文緒)
主人公は小学生の男の子。
主人公の姉は学校でイジメにあっている。
姉の日記でそれを知った主人公は、エスカレートしていくイジメを止めるために
イジメのリーダー女子をこらしめることにした。
主人公はリーダーの家を偵察に行き、たまたま飼い猫を見つけ、誘拐 ...
黄いろのトマト(宮沢賢治)
仲良く果樹園で暮らしているペムペルとネリの兄妹。
二人は畑にトマトを植えると、その中の1本に黄色のトマトの実がなる。
まばゆく光るトマトを見て、ぺムぺルはそれが黄金なのだと思ってしまう。
そんな時、風に運ばれた音に誘われて二人は出かけていく。