鼠と腸詰との話(グリム童話)
ネズミと腸詰めが結婚して仲良く暮らしていた。
腸詰めはごはんを作るとき、自ら鍋の中に入って脂のうまみを出して味付けした。
ある日ネズミもそれを真似したんだが、当然焼け死んでしまった。
そうとは知らず帰宅した腸詰め。ごはんができていたから先に食べ始めた。 ...
学生時代の思い出話
主人公は中年の三人の男たち。彼らは少年の頃、全寮制の男子校の同級生だった。
そこでは風と木の詩みたく、めくるめくウホッでアーッな世界が繰り広げられており、
主人公たちも三人の仲はごく普通の友人ではあったものの、上級生に熱をあげたり
同級生に言い寄られたりとい ...
オリエント急行の殺人(アガサ・クリスティー)
かなり計画されて、残忍な殺し方で人を殺した犯罪集団がなんのお咎めも無しに物語が終わる
しかも事件の前日、主人公の探偵は被害者に護衛を頼まれるけど、顔が気に入らないとかいう理由で拒否
その結果殺されたのに、全然気にしてなく ...
おねえちゃん(歌野晶午)
両親と大学生の姉と高校生の妹の4人家族の家に、
母親の妹である叔母が次女に呼ばれてやってくる。
家には次女が一人だけ、家族は留守らしい。
叔母の手土産のケーキを食べながら次女は自分が両親に愛されていないと話し出す。 ...
猫たちの裁判
(タイトルは失念)
ある夜、主人公の男の子は夜中に起こされて、突然ネコの法廷に連れて行かれる。
男の子は、自分の飼い猫をすごく可愛がってるつもりだったんだけど、
他の猫たちの証言で、酷くいじめてたって事が立証されてしまう。 ...
役たたず(遠藤周作)
主人公は小説家で、体を壊して入院するんだが個室なのでなんとなく寂しい。
隣の大部屋に顔を出してみるが
そこはコックや洋服屋、電気屋に薬剤師に寝たきりの元保険外交員というメンバーで、
「小説家ってのは紙とエンピツだけで儲けているヤクザな職業」と疎まれ妬まれて親しく ...
かげろう日記(吉村達也)
主人公の輝樹は26歳のサラリーマン。
大学生の頃から茜という女性と付き合っていたが二年前に破局。
原因は恋愛より仕事が面白くなってしまってしまい、茜の束縛が煩わしくなってしまったから。
半ば緊急避難的に同じ会社の仁美という新しい女を作り、それを口 ...
幻影の街(フレデリック・ポール)
主人公は自分が暮らしてる街に違和感を感じる。
昨日も今日と全く同じ一日を繰り返してた気がしてならない。
おかしいと思った主人公は一人で調査を始めて、この街が閉じられた空間だと気づく。
この街は広告効果を調査するために用意された空間だった。
少女(連城三紀彦)
主人公は金のない冴えない中年男性である日、セーラー服の少女に声をかけられる。
しばらく話をしていると突然少女から「おじさん、私と寝ない?2万…いや、1万でどう?」と言われる。
正直1万円でも払うと苦しい状況だったが元々ロリの気があったのと ...
ブードゥー・チャイルド(歌野晶午)
主人公の両親は子供を欲しがっていたが、母親の方が子供が出来ない体だった。
父親は医者だったため、色々手を尽くしてみたが、全く妊娠する気配がない。
祖母や祖父が「子供はまだか」と急かすので、両親は最後の手段として代 ...