もみの木
あるもみの木は、まだ小さいけどいつか立派な大きいもみの木になって、
クリスマスツリーとして飾り立てられたいという願望があり、
クリスマスの時期になると近くにある家の中で飾り立てられているもみの木を
とて ...
銅の器(ジョージ・フィールディング・エリオット)
フランス統治下のベトナムで、覇権を狙う中国人がフランス人将校を捕らえ、
ある情報を吐かせようと傷跡が残らない拷問にかけている。
将校の口が固いので、次の手段として将校の愛人を引き出す中国人。
愛人は何も知らないしフランスの法律が黙っちゃい ...
フランケンシュタイン(メアリー・シェリー)
Aはわけあって犬ぞりでここまできたのだが、
過酷な環境の中で犬たちが次々と死に、ついには割れた氷の上に一人取り残され難儀していたのだという。
衰弱死寸前だったAは船の中で数日眠り込んでいたが、目覚めた後に、人を追ってここまでき ...
空き缶ユートピア(井上ひさし)
かつては新進気鋭の画家、縫製工場の腕利き工員、新劇一座の花形女優など
自身の仕事を誇りにしながら今は年を重ね落ちぶれ、
細々とホームに寄り添って暮らす老人達。
彼らは自分達の特技を生かし大金を金持ちから巻き上げる計画を立てていた。
(画家の ...
戦慄の生理学(セシル・スコット・フォレスター)
ヒトラー政権下のドイツで、若くして生理学教授になった優秀な青年が重要な研究をしていた。
軍医の叔父は強制収容所に奉職していたが元々研究者志望だったので、研究内容を知らずに青年を応援していた。
青年は叔父に、研究内容は「恐怖の生理学的考察」で政府が実 ...
ユーヴォラン王の船旅(クラーク・アシュトン・スミス)
ウステイムの王の王冠は、美しい宝冠をガゾルバ鳥の剥製が鷲掴みにしたものだった。
ガゾルバ鳥は九代前から宝冠を飾り、王権と分かちがたく結び付いていた。
美しいガゾルバ鳥は、とある水夫がはるか東方の島で
最後の一羽を殺してウステイムにもたらしたものと ...
僕を好きになってくれますように
気が弱いけど理科の勉強が得意な小学生のジョン。
ある日、ジョンの担任教師が産休を取り代わりの先生がやってくる。
代わりの先生は年嵩でのっぽで目がぎょろりとしていて、
母子家庭で育ち大人の男性に慣れていない ...
悪魔はあくまで悪魔である(都筑道夫)
安サラリーマンの太郎のアパートに、同じく安サラリーマンの次郎が訪ねて来た。
悪魔に貰ったという高級ブランド服を着ている。
映画館で悪魔に
「久しぶりに来日したから、しばらくの間は騙しなしでお客様本意の契約を大サービスする」
と ...
マサ、留守番する(宮部みゆき)
『パーフェクト・ブルー』及びその続編『心とろかすような』より
『マサ、留守番する』
うろ覚えだから多少違うかも
蓮見探偵事務所で飼われている元・警察犬の主人公、マサ
ある日蓮見一家は台湾へ3泊4日の旅行へ出かけた為、自宅兼事務所で留守番する事 ...
蔵六の奇病(日野日出志)
小さな村に住む頭が弱い蔵六は村人から日々からかわれる毎日だが、心が優しく絵を描く事が大好きな青年でした
とても美しい絵を描きますが、純粋さと集中力の高さを持ちもっと綺麗な色が出せないかと日々思っていました
ある日蔵六は謎の病気にかかります
全身が腫瘍に覆われ人間とは思 ...