しあわせのわけまえ(浅川純)
(息子は同い年の子に乱暴ばかりしていて、主人公が泣きながら叱ったところ飛び降り自殺した)
自宅に来た保険勧誘員を見て、夫とこの勧誘員をくっつけ、
自分は離婚「される」側に回ろうと思いつく主人公。
この時点で主人公は ...
女の島(山田風太郎)
大戦中、一隻の病院船が南洋を漂流する。乗っているのは中年の将校、水兵、
戦闘中に被弾し盲管銃創で息も絶え絶えな若い兵曹、看護婦たち7人と慰安婦が五人の計15人。
看護婦たちは慰安婦を軽蔑しきっており、軍曹の傷のてあてにきれいな布や紙が必要になった際に、
慰安婦 ...
くせ(中津文彦)
小学校の女教師Aは、ふとしたことから虚言癖持ちと分かった女の子Bについて、
B父と懇談する。別れた妻に虚言癖があったこと、
自分は作家で忙しいので普段はBを妹に預けてる旨を伝えるB父。
何度か話し合ううちAはB父に魅かれていく。
ある時Aは初めて直接B父宅に行く ...
暗い所を異常に怖がる子供
ミステリかホラー系の短編の名手が作者だったと思う。
生後すぐに母を亡くし、数年後父も亡くして親戚に引き取られた孤児。
暗い所を異常に怖がるので、元の家を調べたら…
子供部屋には夜光塗料でスプラッタでホラーな壁画
隠しスピーカーで罵声や呪文や薄気味悪 ...
あくまびんニココーラ(大海赫)
少年Aは上級生Bによくいじめられていた。
(今みたいな陰湿なヤツじゃなくてのび太とジャイアンみたいな感じかな)
ある日Aは河原で悪魔を助ける。
助けられた悪魔はお礼だといって小さなカプセルをくれる。 ...
金田一少年の事件簿/邪宗館殺人事件(天樹征丸・さとうふみや)
金田一は6年前、軽井沢に旅行した際、ひょんな事からそこに住む同年代の子たち
(瑠璃子、比呂、研太郎、純矢)と仲良くなった。
彼らは、元大学教授夫婦らに引き取られた、親の無い子であった。
6年前の一時期以降、彼らとは没交渉だった金田一だ ...
扉を開けて(重松清)
主人公はケンタと名付けた子供を亡くした夫。
まだケンタが生後間もない頃、妻が少し目を離した隙に
乳幼児突然死症候群のような症状で亡くなった。
夫妻は結局次の子も作らず、子供を持つことを諦める。
それから6年の月日が過ぎる頃、夫妻の住むマンションにある一家が越してく ...
地獄堂霊界通信/「地獄墜ち」(香月日輪)
この漫画、小学五年生の三人組、三人悪が
極楽堂(通称地獄堂)のオヤジにもらった神仏の力で幽霊事件を解決する漫画なんだが、
この回はあまり力が出てこない。
話は野犬注意のポスターの絵から。
三人悪の一人、椎名の近所に富田という家族が住んでいる。 ...
忠左衛門蛇
広島県比婆郡東城町でいう怪蛇です。
昔、戸宇に忠左衛門というならず者がいました。酒癖が悪く酔うたびに暴れ、博打を打ち、
盗みを働き弱い者苛めをする、女を見れば追いかけ回すといった有様で、
村人たちも困り果てていました。
やがて忠左衛門は強盗や放火に ...
椅子直しの女(モーパッサン)
ある医者が何かの会合で「恋の話」を語ると言う設定で、
その話は以下の通り。
一昔前のフランスで、定住しない渡り者一家が居て、
職業は椅子直し。行く町々で蔑まれる下層階級。
そういう生活なので、一家の幼い娘には友達が居なかった。
ある日、滞在 ...