困ったときの友(サマセット・モーム)
バートン氏は神戸で会社を経営している。
有能で穏やかな人格者で、控えめなユーモアがあり、ブリッジでは大胆な手を使った。
ブリッジ仲間のレニー・バートン、本国からの仕送りで生活している、
当時の神戸では珍しくもない不良外人が、 ...
化け猫レストラン/ハンバーグ、おいしかったですか(松谷みよ子)
化け猫レストランより
ある老女が夕暮れどきに洋食レストランに訪れる
ワインを飲みレストラン自慢のハンバーグに舌鼓をうちほろ酔いの彼女は会計後に
風にあたろうとレストランの裏口に回る
何か異臭に気が付くと同時に彼女は声をかけられる
幸せ色の空(大懸朋雪)
「幸せ色の空」 大懸朋雪
物語はいわゆるディストピアもの(ユートピアの反対)で、
近未来の日本人が完全に政府の管理下の置かれた様子が書かれている。
作中では国民は皆、政府を「神」と崇め、
「神の下僕として働ける毎日」に心か ...
夏の葬列(山川方夫)
夏の真昼、主人公の少年は友人のヒロ子さんと葬列を見つける。
「おまんじゅうがもらえるかもしれない」と
葬列を追いかけていたところへ艦載機がやってきた。
標的になりやすい白い服で彼を助けにきたヒロ子さんを、
彼は「撃たれてしまいじゃないか! ...
火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者/最後のヒッピー(オリヴァー・サックス)
昔々、ヒッピー・ムーブメントの時代に、金持ちの息子が新興宗教まがいのヒッピー・コミュニティに入った。
彼は脳腫瘍で失明し、下肢の麻痺と記憶障害をも患ったが、コミュニティの連中は
「視力と引き換えに新しいステージに進んだ」 ...
夏の葬列(山川方夫)
既出だったらごめん、あと昔読んだので所々うろ覚えです
戦時中、幼い主人公は疎開していた。
そこで知り合った年上のある女の子は面倒見がよく、いつも主人公によくしてくれていた。
ある日空襲サイレンが鳴って安全な場所へ隠れようとしていた時、主人公 ...
火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者/見えていても見えない(オリヴァー・サックス)
重度の白内障のため六歳で失明した、YMCAの腕のいいマッサージ師(かろうじて明暗はわかる)。
婚約者の薦めで白内障の手術を受けた。
視力を取り戻したが、距離感がわからない。
部分を見ても全体像がわからない。
( ...
しろいはと(不明)
タイトル・作者 覚えていない。
(タイトルは「しろいはと」だった気もするが、違うかも)
主人公はまだ幼い少年。
父は仕事で遠くに行っていて、母親と二人暮らし。
少年は絵を描くのが好きで、特に好んで鳩の絵をよく描いた。
母親はいつもそれを ...
手入れのよいランプ(O・ヘンリー)
小娘のAとBは田舎から一緒に上京し、ルームシェアして貧しくも楽しい暮らしを送っていた。
Aは洗濯屋の女工で、給料は歩合制。なので、一枚でも多くのシャツにアイロンがけしようと頑張っていた。
Bはデパートの売り子。給料はAより少なく、 ...
ベッツィーは生きている(ロバート・ブロック)
ベッツィー…ハリウッドに20年あまり君臨する女優。
A…売れない脚本家。海辺のコテージにこもって小説を書いている。
B…映画会社の宣伝課員。Aの隣人。
4月、AはBと知り合った。
Aは小さなコテージを借りているが、Bは素敵な別荘を所 ...