エコノミスト 南の貧困と闘う
著者は、15年間世界銀行で貧困国への支援プロジェクトなんかを
担当していた人物で、この本はその経験をまとめたもの。
過去の貧困国支援が失敗した経緯を分析して改善策を提案する本なので
全体的に重いんだけど、その中でも特に読ん ...
キノの旅/コロシアム(時雨沢恵一)
喋るバイクを相棒に当ての無い旅をする、銃の腕が立つ旅人が主人公
ある日旅人は風光明媚で有名なある国に入国すると、いきなり参加番号を言い渡された
どういう事か旅人が入国審査に携わる兵士に尋ねると、
『3か月に一度、この国の市民権を獲得するための勝負がある ...
ドン・キホーテ(ミゲル・デ・セルバンテス)
ドン・キホーテは前編後編に分かれてて、前編は有名な風車との戦いとか冒険の話が中心
たぶんほとんどの場合、この前編を中心にドン・キホーテは紹介されてると思う
後編も同じような冒険の連続なんだけど、前編が既に ...
免疫力(乃南アサ)
ある男性警官は、顔見知りのヤクザの組長から
「姪っ子が白血病で入院している。まだ14歳なのに不憫だ」
と打ち明けられる。
警官は、自身の息子の話をする。
警官の息子は悪性リンパ腫にかかり、一時は死の淵にあったが、 ...
弁護士のエッセイ
氏は昔(エッセイの執筆時点で十数年前)、国選弁護人としてある殺人事件を扱った。
わずか数千円の金を奪うために女性を絞殺した事件だった。
どうしてそんな少額のために人を殺したのか、何度もいろいろな角度から尋ねたが
当の本人が頭を抱えて「よくわからない。 ...
おれは非情勤(東野圭吾)
小説を執筆する時間を確保する為に、非常勤講師として働く主人公
あるゴールデンウィーク明けの小学校に、
夏休みに入るまでの期間の契約で講師を務めることになる
勤務初日、校長から
「担当をしていた先生がゴールデンウィーク中に亡くなった為、 ...
猿島(福澤徹三)
わたしは妻と小学3年の息子健太と海外旅行に南国のS島にやって来た。
S島は観光地としてはあまり有名ではないが、
物価が安く治安の良い「美と健康の島」と言われ
最近知る人ぞ知る人気の場所だという。
広告代理店に勤めていたわたしが古い友人のつてで
越して来た夫婦(チャールズ・ボーモント)
ハードカバーで小さめの判型の古い全集で読んだ短編。
素敵な住宅地に夫婦が越してくる。
夫は中年に差し掛かっていて、妻はまだ若かったと思うがうろ覚え。
溌剌とした妻を見て、夫は罪悪感を持つ。
(俺が夫でなければ、あれはもっと幸せになれたはず…) ...
キノの旅/彼女の旅(時雨沢恵一)
旅人(主人公)とその相棒の喋るバイクは、
ある国にて出国手続き待ち中に、この国から旅に出る予定の男に話しかけられる
今、出国手続きを行っている女は男の相棒で、彼女から護衛を頼まれて旅に出るのだという
その経緯について男は、 ...
クモの巣(サキ)
エマと夫は、夫が相続した農園に越してきた。
カビ臭い居間に比べて、台所は広く清潔で眺めもいい。
暖炉の横のちょっとしたスペースはガラクタ置き場になっているが、
片付けて更紗のカーテンでも吊るせばくつろぐのにちょうどいい場所になるだろう。
と思ったエマだが、障害が1つあった ...